RiotGamesは6/25、同社が開発・運営を手掛けるタクティカルFPS「VALORANT」について、破壊的行為の対策の一環としてゲーム内音声の収録を開始することをアナウンスしました。本機能は7/13に北米にて英語のみで音声評価システムのバックグラウンドローンチを開始し、言語モデルに関するトレーニングを行ったあとで、2022年後半にベータ版のローンチを予定しているとのこと。なお、この期間中の音声評価はあくまで機能のトレーニングに注力したもので、破壊的行為に関する通報機能としては今年後半のベータ版で初めて実装するとも話しています。
5v5のチーム制による戦術に富んだ競技性の高いゲームが楽しめる「VALORANT」。しかし一方で、試合中に熱くなりやすく第三者からの攻撃的なVCやテキストチャットが後を絶たないなど、コミュニケーションを起因とした負の側面も多く抱えているタイトルです。今回の新しい技術の導入に関してRiotGamesは、音声評価システムが効果的であるかどうか見極める必要があるものの、『VALORANTをプレイするすべての人にとって、安全でより包括的な環境を約束することは価値があります』と新機能に関するアナウンスを締めくくっています。
On July 13 we’ll begin a background launch of the voice evaluation system in North America/English-only to help train our language models and get the tech in a good enough place for a beta launch later this year. Read more: https://t.co/MYmBfGq8QO pic.twitter.com/RBQRMBwbeN
— VALORANT (@PlayVALORANT) June 24, 2022
※以下、プレスリリース文を引用
Riot Gamesは、破壊的行為に対抗するための大きな取り組みの一環として、最近プライバシー通知と利用規約を更新し、その種の行為に関する報告が提出された場合にゲーム内の音声通信を記録し評価することを可能にしました（VALORANTで最初にこれを開始することを目標としています）。
今年の初めには、破壊的行為に対抗する現在のゲームシステムの一部として、音声評価を行うことで、何らかの行動を起こす前に、行動ポリシーに違反したことを確認できる明確な証拠を収集する方法を提供することも述べました。また、「なぜその行為がペナルティになったのか」をプレイヤーに伝えることもできます。
7月13日に北米/英語のみで音声評価システムのバックグラウンドローンチを開始し、言語モデルの訓練と、今年後半のベータ版ローンチに向けて十分な技術的準備を行います。
この期間中の音声評価は、破壊的行動の報告には使用されません。それは、将来のベータ版で初めて開始される予定です。また、このツールの拡張を考える前に、それが効果的であることを確信する必要があります。そして、万が一間違いが起こった場合、誤検出（あるいは否定）を修正できるようなシステムを用意しています。
これは全く新しい技術であり、痛みがあることは確かです。しかし、プレイするすべての人にとって、より安全でより包括的な環境を約束することは、その価値があります。
As part of a larger effort to combat disruptive behavior, Riot Games recently updated its Privacy Notice and Terms of Service to allow us to record and evaluate in-game voice communications when a report for that type of behavior is submitted—with the goal of kicking this off in VALORANT first.
Earlier this year, we also mentioned that as a part of our current game systems that combat disruptive behavior, voice evaluation would provide a way to collect clear evidence that could verify any violations of behavioral policies before we can take any action. This would also help us share back to players why a particular action resulted in a penalty.
On July 13 we will begin a background launch of the voice evaluation system in North America/English-only to help train our language models and get the tech in a good enough place for a beta launch later this year.
Voice evaluation during this period will not be used for disruptive behavior reports. That will only begin with the future beta. And we know that before we can even think of expanding this tool, we’ll have to be confident it’s effective, and if mistakes happen, we have systems in place to make sure we can correct any false positives (or negatives for that matter).
This is brand new tech and there will for sure be growing pains. But the promise of a safer and more inclusive environment for everyone who chooses to play is worth it.
