Valve、次世代機『Steam Deck 2』を開発中か。発売は早くとも2027年以降になる見通し

Valve、次世代機『Steam Deck 2』を開発中か。発売は早くとも2027年以降になる見通し

2022年の発売以降、その携帯性とSteamのライブラリを利用できる利便性、そしてサイバーパンクやエルデンリングといったハイエンドなゲームを起動できる性能高さから根強い支持を集める「Steam Deck」。その後継機となる『Steam Deck 2』に関する情報が海外メディアにて明らかになっている。発売時期は早くても2027年以降になるとみられており、現行モデルの単なるマイナーアップデートではなく、前世代を超える性能と効率の飛躍を目指した製品になるようだ。

SteamOS設計を担当するValveの「Pierre-Loup Griffais」氏によると、海外メディア「tom's guide」のCES2025での取材にて『Valveは少なくとも来年まで新しいハードウェアについて考えていない』と述べているほか、「The Verge」にて『性能レベルを変更することは軽率に決めるものではなく、十分な性能向上が見込める場合のみ行うべきだと考えています』とも述べている。

そのため、現行機の「Steam Deck」にはAMD製Zen2とRDNA2を搭載したカスタムAPUが採用されているが、今後性能面を飛躍的にアップさせるためにIntelやQualcomm製チップの採用も視野に入ってくるのかもしれない。Valveは「8〜15Wの消費電力枠内で、現在より20〜30%以上の性能向上」を『Steam Deck 2』の最低条件として考えていると見ていいだろう。

この他にも、ディスプレイには900p解像度(1600×900)・90Hz駆動のOLEDパネルが採用される可能性や、最大1TBのNVMe SSDを搭載すること、エントリーモデルで約499ドル(約7.5万円)〜、上位モデルでは799ドル(約12万円)になると言った話も囁かれているが、いずれもリーカーからの情報が中心で憶測の域を抜けていない。

また、「Steam Deck」の次世代機とも言えるデバイスがValve以外から登場する可能性も捨てきれない。というのも、最近では「Steam Deck」に搭載されているSteam OSを内蔵した新たな携帯型ゲーミングPC「Legion Go S」も登場している。他社デバイスでもSteam OSの採用が広がれば「Steam Deck」と同じように省電力性やパフォーマンスに優れたデバイスが多数登場するなど、同OSによる新たなエコシステムが形成されていくのかもしれない。

カスタムAPUの性能や省電力性が向上し、Nintendo、Sony、Microsoftといった、これまでコンシューマゲーム機を作ってきた大手ゲーム企業も携帯ゲームデバイスに高い関心を寄せるなか、携帯ゲーミングPCの名機「Steam Deck」を作ったValveが次に示す進化の方向性に、世界中のパソコンゲーマーが注目している。

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