【VALORANT】公式Newsトピックスが更新。展開しているチート対策について3つの視点から解説【ヴァロラント】

RiotGamesは5/7、現在ベータテスト実施中の新作FPS『VALORANT』について「VALORANT ANTI-CHEAT: WHAT, WHY, AND HOW」という題名でトピックスを更新し、本タイトルで展開しているチート対策について詳細な説明を交えて解説しています。

本トピックスではWHAT, WHY, AND HOWという3つの要素からVALORANTのチート対策について言及。WHYに関しては主に『競技の公正さ』という観点から説明し、WHATについては『信頼』という対策の方向性を、最後にHOWの項目で『具体的な手段』についてプレイヤーに解説する内容となっています。

※以下、公式サイトより引用

皆さん、こんにちは!『VALORANT』の“全然コワくない”アンチチートリードのPaul “Arkem” Chamberlainです。今回は(なんと)チート対策ついてお話しします。これまでに特定のチート対策システムや、チート対策の大まかな概要と最新情報をお届けしていましたが、今回はチート対策に関する私たちの戦略について詳しくお話ししたいと思います。

題して、『VALORANT』のチート対策の“なぜ、なに、どうやって?”です。

最初に“なぜ”からお話しします。なぜ私がこの話を皆さんに何度もお伝えしているのか?なぜ私たちはチート対策に力を注いでいるのか?率直に言うと、それはプレイヤー(皆さん全員)がタクティカルシューターに望み、必要とするものであると考えているからです。私たちが掲げるコンペティティブ・インテグリティ(競技の公正さ)の約束とあわせて、チート対策は真剣な競技体験のコアとなる不可欠な要素なのです。

次は“なに”です。『VALORANT』のチート対策で私たちが目指すものはなにか?私たちの目標はチート行為をできるだけ少なくすることで、信頼できるゲーム体験を構築することです。これはつまり、できる限りチート行為を防ぎ、防げないものは検出を目指すことを意味します。すべてのチーターを即座に阻止することが不可能なのは分かっていますが、仮にチーターが存在したとしても、「滅多に遭遇しない」というレベルにまで対処することは可能だと考えています。

それでは、それを“どうやって”行うのでしょうか?どうやってゲーム体験をチート行為から守るのでしょうか?基本的には「縦深防御」のアプローチです。まず最初に、できる限りチート行為を防げるようにゲームの構造をビルドします(戦場の霧、移動をサーバーが管理するネットコードなど)。次に、チート開発には莫大なコストが掛かるようにして、その開発を困難にします(Vanguard、その他の改ざん防止対策など)。最後に、Vanguardによるチート検出や、ハードウェアのアクセス禁止、プレイヤーからの報告、データ分析、機械学習リサーチを使って、可能な限り効率的にチーターの検出、アクセス禁止、ゲームからの排除を行いします。

確かに、それでも『VALORANT』でチートを行うことは可能かもしれません──すでにそれを示す事例もいくつか存在しています。しかし、この戦略によってチートの開発と維持をかなり難しくすることができます。チートが開発されても購入する際の金額が高額になり、ゲーム内に存在するチーターの数が制限されます。また、チート開発者たちのコミュニティーが小さくなればチートの監視が容易になり、その他のアプローチ──たとえば法的措置など──によってチート開発者をエコシステムから排除することも可能になります。

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ここで大きな疑問が生まれます──私たちのチート対策が成功しているかどうかは、どうやって判断するのか?

成功の判断基準は様々です。「XXX人のプレイヤーがアクセスを禁止されました」といった報告はよく目にしますし、ゲームスタジオは「チート行為を利用するプレイヤーの割合」や「チート行為によって影響を受けた試合の割合」などの内部データを利用します。これらの数字は役に立つ指標ではありますが、『VALORANT』で最優先されるものではありません。

『VALORANT』のチート対策は、プレイヤーがゲームを信頼し、プレイ中に前向きな体験が得られるようにデザインされています。そのため、私たちが最優先する成功の指標は「皆さんがどう感じているか?」です。私たちはプレイヤーからのチート行為の報告数を追跡し、アンケートで直接プレイヤーに印象を尋ね、ソーシャルメディア上のプレイヤーの声に注目しています。

簡単に言うと、皆さんが満足していなければ…成功とは言えません。アンチチートチームは今後もプレイヤーの皆さんのために活動を続けますので、私たちの働きぶりについて、皆さんのフィードバックをお待ちしています。

それでは、また!

アンチチートリード

PAUL “ARKEM” CHAMBERLAIN

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この記事を書いた人

キャリア系メディアでライターとして勤務後、2017年よりフリーランス。学生向け新卒メディアの取材を経験したのち、現在は趣味のゲームを題材にブログを管理・運営しています。

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