RiotGamesが開発・運営を手掛ける対戦型FPS『VALORANT(ヴァロラント)』。本作はe-sportsを念頭に開発されており、多彩なスキルと精密な射撃によって生み出される高い競技性が魅力のタイトルです。
いっぽうでゲームの流れ・マップの構造・キャラクターの特性など覚えることも多く、お世辞にも初心者が遊びやすいゲームとは言えません。
ということで、今回は『VALORANT(ヴァロラント)』を始めたばかりの初心者の方に向けて、本作が遊びやすくなる基本知識について解説。
ゲーム開始時に知っておきたい『VALORANT(ヴァロラント)』の概要から、ゲームモード・購入・勝利条件・武器・立ち回りに関する内容まで幅広く解説していきます。
【VALORANT】初心者が知っておきたいゲームの知識【ヴァロラント】
『VALORANT(ヴァロラント)』の概要
・タクティカルシューター+α
正確な射撃技術と駆け引きが求められるタクティカルシューターに、「エージェント」と呼ばれるキャラクターが持つ固有のスキルが加わることで、これまでに経験のない新たなFPS体験を生み出している本作。5体5のチームに分かれ仲間との連携や緊張感ある戦いを楽しめます。
またゲーム内に登場するマップはどれも綿密に計算した上で設計してあり、これらのマップについて深く知ることでゲームを有利に展開できるなど、奥深いゲーム性も魅力の1つです。
・低スペックPCでも動く非常に軽いゲームクライアント
圧倒的に軽いゲームクライアントも『VALORANT(ヴァロラント)』の大きな魅力の1つ。公式サイトでは『VALORANT(ヴァロラント)』を遊ぶ上で必要な最低限のスペックについて公開しています。起動最低限のハードルが非常に低く、数年前のPCでも動作可能です。
※起動最低限のスペックは以下の通り
PCの最小構成 | Windows//10(Version 2004/Build19041以上)/11 64-bit | .RAM//4GB | .VRAM//1GB |
最低スペック30FPS | 推奨スペック60FPS | ハイエンドスペック144FPS | |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core 2 Duo E8400(Intel),Athlon 200GE(AMD) | Intel i3-4150(Intel),Ryzen 3 1200(AMD) | Intel i5-9400F 2.90GHz(Intel),Ryzen 5 2600X(AMD) |
GPU | Intel HD 4000,Radeon R5 200 | Geforce GT 730, Radeon R7 240 | GTX 1050ti, Radeon R7 370 |
・圧倒的に不正が少ないゲーム
RiotGamesは『VALORANT(ヴァロラント)』の開発と同時に、年間を通してVCTと呼ばれるe-sports大会を世界各リージョンで開催しています。各大会の出場条件にはゲーム内で実装されているランクが設定されているほか、2023年度から予選の一部がゲーム内のシステムに紐づけられることも明らかになっています。
そのため、本作では公平公正な状態で戦うことが意識されており、独自に開発したアンチチートシステム(Riot Vanguard)をはじめ、非常に高いサーバー処理数、サービス展開している各地域にデータセンターを配置するなど、あらゆるプレイヤーが環境に左右されず常に真剣勝負できる場が提供されています。
ゲームモード
様々なゲームモードが実装されている『VALORANT(ヴァロラント)』。初めはどのモードで遊べばいいか悩みがちですが、利用者が多いモードは「アンレート」「コンペティブ」「デスマッチ」の計3つです。
「アンレート」はいわゆるカジュアルマッチで、本作の基本ルール(攻撃と守備に分かれ13ラウンド先取、12ラウンドで攻守交替)である5対5のチーム戦を楽しめます。
同様のルールでランクポイントを使用した競技性の高いモードが「コンペティブ」です。『VALORANT(ヴァロラント)』のメインコンテンツと言ってもいいゲームモードですが、アカウントレベル20以上が参加条件となっているため、初心者がいきなり参加することはできないので注意。
最後に「デスマッチ」は制限時間内に規定の数のキルを取るモードとなっており、こちらは主に射撃の練習や「アンレート」「コンペティブ」で遊ぶ前のウォーミングアップとして頻繁に使用されています。
購入
『VALORANT(ヴァロラント)』をプレイする初心者の中にはFortniteやApexといったバトロワから移行してきた方も多いとおもいます。武器を拾って戦うバトロワと違い、本作では自分が使用する武器・アーマー・アビリティをラウンド開始前の準備時間に購入する必要があります。
1ラウンド目と攻守交替の13ラウンド目を除いて、ラウンド開始時の所持金はひとつ前のラウンドの内容によって決まります。所持金に影響する内容と得られるお金については下の表の通りです。各数値はバージョン5.05時点。
影響する内容 | お金 |
---|---|
初期クレジット※1or13ラウンド開始時 | 800 |
ラウンド勝利 | 3,000 |
ラウンド敗北 | 1,900 |
2ラウンド連続敗北 | 2,400 |
3ラウンド連続敗北 | 2,900 |
1キル | 200 |
スパイク設置または解除 | 300 |
オーバータイムorサドンデス | 5000 |
上の表からもわかる通り、ラウンド勝利と敗北で次に入手できるお金が大きく変わります。
ラウンド勝利を続けている場合は延々と最強装備(ヴァンダルまたはファントム+ヘヴィシールド)を購入し続けることができますが、負けている場合購入を控えて、次のラウンドで再び最強装備を購入して仕切りなおす必要があります。
最強装備を購入するラウンドを「バイラウンド」、節約して次のラウンドに備えるラウンドを「エコラウンド」と言います。
大きくわけると上記2つの購入の仕方でゲーム進行しますが、このほかにも敢て無理やり購入してラウンドを取りに行く「セカンドバイ」や「アンチエコ」、次のラウンドでフルバイできるようにお金を残しつつ限界まで購入する「調整バイ」。
さらに攻守が入れ替わる12ラウンド目にクレジット状況に関わらずお金を投入する場合など例外も存在しているので、ゲームをプレイしたり大会を見ながら少しずつ覚えて行きましょう!
勝利条件
『VALORANT(ヴァロラント)』では攻撃と守備によってラウンドの勝利条件が異なります。主な概要は下の表の通りです。
役割 | スパイク設置前 | スパイク設置後 |
---|---|---|
攻撃 | 敵を全て倒す | 敵を全て倒す/スパイクが爆発するまで守備側の解除を阻止する |
守備 | 敵を全て倒す/ラウンド時間終了までスパイクを設置させない | スパイクを解除する |
また、本作ではラウンド勝利したときの状況によって様々なコールが入ります。各コールの条件については以下の通り。
・CLUTCH
チームメンバーが残り1人かつ相手チームと人数差がある状態でラウンドに勝利すると登場。・THRIFTY
敵チームよりもクレジット消費が少ない状態、いわゆる『エコラウンド』で勝利すると発生する名称です。・ACE
自分1人で敵チーム全員をキルすると発生。名称だけでなく演出も派手なので、発生すると人一倍テンションが上がるラウンド勝利となっています。・TEAM ACE
自分を含めチームメンバーがラウンド内でそれぞれ1キルすると発生。チーム全員が活躍したことを証明するラウンド勝利の名称です。・PERFECT
自分を含めたチーム全員が生存している状態で敵チームを殲滅すると発生します。なお、このコールについては日本語クライアントのみ表示され、他言語では「FLAWLESS」と表示されます。
エージェント
個性豊かなエージェントには「デュエリスト」、「センチネル」、「イニシエーター」、「コントローラー」の中から1つ役割が割り当てられ、変化に富んだキャラクターを操作しながらゲームを楽しめるのが特徴です。
ベストな構成はマップによって様々あげられますが、デュエリスト1名/センチネル1名/イニシエーター2名/コントローラー1名が基本構成となっているので、まだ『VALORANT(ヴァロラント)』に慣れない初心者の内はこの構成を意識して自分のエージェントをピックするようにしましょう。
ゲームをプレイしていく中でお気に入りのエージェントが出来たら、複数のマップで徹底的にそのキャラで遊び続けます。『VALORANT(ヴァロラント)』には沢山のエージェントが実装されており、色々触りたくなりますが、キャラを絞った方が上達が早くなるのでオススメです。
・デュエリスト
キルが稼ぎやすいアビリティを中心にキャラが構成されており、いち早く戦闘に参加して敵を殲滅するエージェント。・センチネル
防御型のエージェント。アビリティがテリトリーの補強や敵の攻撃の鈍化など、チームを守るのが主な役割。・イニシエーター
索敵による敵の位置把握や、フラッシュやスタンによる妨害といったアビリティを中心にチームのチャンスを作るエージェント。・コントローラー
視覚や進路の妨害のアビリティをメインに、相手の進行をコントロールすることで戦況を有利に運ぶのが主な役割。
武器とエイム
アサルトライフルをはじめ、ショットガン・サブマシンガン・スナイパーライフルなど、FPSでお馴染みの武器が『VALORANT(ヴァロラント)』にも登場します。試合を通して最も触れる機会が多い武器がバイラウンドで購入するアサルトライフルの「ファントム」又は「ヴァンダル」、次点で「エコラウンド」で購入するリボルバーの「シェリフ」です。
この他にも各用途に応じて様々な武器を選ぶと戦術の幅が広がりますが、ゲームを始めたばかりの方は上で紹介した武器+サブマシンガンの「スペクター」の練習から入るのがオススメです。サブマシンガンの「スペクター」は1ラウンド又は13ラウンドに勝利した次のラウンドで持つ機会が多い武器となっており、こちらも練習しておくと試合で困ることが無くなります。
各武器で攻撃する際には、しっかりと足を止めてから左クリックを押すようにしましょう。『VALORANT(ヴァロラント)』では静止中※ストッピングのみ銃弾がまっすぐ飛ぶ仕様になっています。
・ファントム
2900クレジットで購入できるアサルトライフル。近距離ではヘッドショット1発で相手を倒せる威力を持ち、なおかつ1マガジン30発の弾が装填されているのでリロードする機会が少なくて済む。したがって連戦も得意。そのほか、対抗馬のヴァンダルよりも発射レートが早いなどメリットが多く、初心者に非常にオススメなアサルトライフルです。・ヴァンダル
ファントムと同じ2900クレジットで購入できるアサルトライフル。近距離から遠距離問わずヘッドショット1発で相手を倒せる威力を持つ。ただし、1マガジン25発しか装填されていないことや、発射レートがファントムより遅いなど、デメリットも多くファントムに比べると上級者向けの武器。ヘッドショット1発で敵を倒さないと体が震えたり、どうしてもヴァンダルを持たなければいけない宗教的な理由がある場合はコチラを選択しよう。
味方を意識して立ち回る
FortniteやApexといったバトロワから移行してきた場合、『VALORANT(ヴァロラント)』の最も難しいポイントとして本作が5対5のチーム戦という点があげられます。5対5のチーム戦だからこそ、各キャラクターの特性を活かして幅広い戦術を実行できますが、逆に言えば1人で出来ることはほぼありません。
また、『VALORANT(ヴァロラント)』の勝敗はキルを取った数ではなく、ラウンドを取った数で決まります。そのため1人でいくら頑張ってキルを取ったところで、それがラウンドの取得に繋がる行為でないと、味方を不利な状況にしてしまい結果的にラウンドの敗北に繋がります。
ゲームを始めたばかりだと、何をすれば良いのか分からない方も多いと思いますが、まずは攻撃サイドで単独行動をせずに味方と一緒に行動することから始めてみましょう。逆に防衛の場合は、味方と一緒にサイト内で敵が進行し辛くなるよう守るとこから始めればOKです。
チームプレイを意識したオススメの行動
・攻撃側で味方と一緒に行動する
単独行動を控えて味方と移動することで、味方がカバーに入りやすく人数不利が発生し辛くなります。理解度やレートが上がると状況が変わってきますが、ゲームをプレイして間もない初心者の内は出来るだけ仲間と行動しましょう。・先頭の味方が戦い始めたら、すぐにカバーに入る準備をしておく
上で紹介した行動の逆パターン。味方が戦闘を始めたら自分も参加して戦う癖をつけておくと、人数不利が発生しづらくなります。守り側の場合も同様に、どこの射線に自分がエイムを置けばカバーに入りやすいか考えておくと、敵が攻めてきた際に立ち回りやすくなります。・ミニマップを確認して味方や敵の現在位置を把握する
自分を含め味方が視認した敵はミニマップに表示されます。特に守り側では、自分がいない方のサイトで戦闘が発生することも多いため、ミニマップに映った敵の数で仲間が守っているサイトへカバーに向かうべきか判断しやすくなります。・自分が取得した情報を味方に共有する
自分が戦闘でやられてしまった場合も、自分が居た場所に敵が何名いたか、敵に何ダメージ入っているかなど、情報を共有すると味方が立ち回りやすくなるのでオススメです。なかには、知らない人とVCはちょっと…という人もいると思います。その場合は、テキストチャットを使用して報告するようにしましょう。そのほかバトロワプレイヤーにお馴染みのピンによる報告も可能です。
最後に
ゲームに慣れてくるともっと上達したいという気持ちになる方も多いと思います。その場合は、現役のプロや公式戦の解説者が登場するYoutubeチャンネル『SmashlogTV – VALORANT』がオススメです。
初心者から上級者まで参考になる内容を発信しており、過去の動画を含めチェックするだけで上達に繋がると思います。良かったらコチラもチェックしてみてください。