賞金500万円をかけ8月1日と2日の二日間にわたって開催された『RAGE Japan Tournament』。昨日行われた決勝トーナメントでは、各ブロックを勝ち抜いた精鋭8チーム(Absolute Jupiter・SCARZ・BlackBird Ignis・LAG Gaming・DetonatioN Gaming・SunSistser Rapid・RE JECT・Sengoku Gaming)が激突。twitchで2万人以上の観客が見守るなか、最終的にAbsolute Jupiterが前回(RAGE Invitational)王者に相応しい実力を見せつけ栄冠を掴みました。
さて、前回(RAGE Invitational)から2ヶ月近い時間が経ち、今回の『RAGE Japan Tournament』では各チームの練度だけでなく採用しているエージェントも大きく変化。セージを採用していなかったAbsolute Jupiterを筆頭に、観戦していて『アレっ?』と思ったVALORANTユーザーも多かったのではないでしょうか。
ということで今回のエントリーでは『ピック率から見るRAGE Japan Tournament と Invitational比較』について紹介。各エージェントごとにマップに応じたピック率を比較していきます。
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#RAGE_VALORANT
JAPAN TOURNAMENT
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優勝「Absolute JUPITER」🏆@JUPITER_GG
\準優勝:SCARZ
3位:Lag Gaming
4位:BBIgnis皆様長時間お疲れ様でした‼
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※『RAGE Japan Tournament』と『RAGE Invitational』のピック率については以下の通りです。
まずは圧倒的なピック率を誇るサイファーから。全体のピック率は前回の100%から6ポイント下がり94%に落ちたものの、スパイカメラの圧倒的なメリットから人気は健在。決勝トーナメント第2戦にスケジュールされたSunSistser Rapid VS BlackBird IgnisにおいてSunSistser Rapid がゆいつサイファーを採用しなかったため、Ascentでのピック率が75%と落ち込んでいます。
続いては大幅にピック率をのばしたジェット。前回『RAGE Invitational』では全体のピック率が24%とデュエリスト(レイナ・レイズ・ジェット・フェニックス)の中では不人気の部類だったにも関わらず、今回の『RAGE Japan Tournament』では48ポイントも上昇しピック率が72%に。マップBindを除いて、各マップで80%近く採用されています。ただし、マップBindについても決勝に勝ち上がったAbsolute JupiterとSCARZの両チームがジェットを採用しているため、今後さらにジェットのピック率があがる可能性がありそうです。
さて、今度は野良ランクでブリムストーンの次に押し付け合いになるセージについて見ていきます。前回『RAGE Invitational』で97%あったピック率から25ポイント落とし、『RAGE Japan Tournament』においては72%に減少。先程紹介したジェットと数値が並ぶ結果となりました。Absolute Jupiterは決勝トーナメントで戦ったマップ(Bind・Haven・Split)全てでセージを不採用としているほか、前回『RAGE Invitational』にて準優勝だったLAG GamingにおいてもマップAscentでセージを構成から外しています。
『カッコイイ!強い!厨二病!みんな大好きオーメンオーメン』のピック率も大幅にアップ。前回26%から41ポイントも上昇をはたし67%とピック率で全エージェント中4位に。とくにマップAscentでは採用率100%を記録し、パラノイアの凶悪さを筆頭に活躍が目立っていました。また、オーメンを採用したチームのほとんどがブリムストーンを構成から除外。三位を賭けマップSplitで激突したBlackBird Ignis VS LAG Gaming戦において、唯一LAG Gamingがオーメンとブリムストーンの両エージェントをピックしています。
様々なエージェントのピック率が変動するなか、変わらず高い数値を記録したのがソーヴァ。『RAGE Invitational』の59%から8ポイント上昇し、全体のピック率は67%と前回同様に高い人気を誇っています。ただし、一見すると変化のないソーヴァも、マップごとに見ていくと変化が顕著に。マップ(Ascent・Bind)では採用率100%、マップ(Haven)においても75%と8割近くあるものの、マップSplitにおいては17%と非常に低い数値に。決勝トーナメントにおいてSplitで戦ったAbsolute Jupiter・SCARZ・BlackBird Ignis・LAG Gamingの内、BlackBird Ignisを除くすべてのチームがソーヴァを構成から外しています。
前回から一番大きな下げ幅を記録したのは意外にもブリムストーン。『RAGE Invitational』では採用率94%とサイファー・セージと肩を並べるほどの人気ぶりだったにも関わらず、今回の『RAGE Japan Tournament』ではピック率39%と大幅にスコアダウン。マップAscentとHavenにおいて0%と25%と数値の低さが目立ちます。特にマップAscentではブリムストーンに代わりオーメンが100%採用されているため、今回のようなピック率になっています。『野良のみなさん朗報です。彼は必須じゃなくなりました。繰り返します。ブリムは必須じゃなくなりました。もう嫌々やらなくても大丈夫です』
全アビリティが嫌らしいレイズも前回から微増して、ピック率が『RAGE Invitational』29%から『RAGE Japan Tournament』33%に上昇しました。細かく見ていくと採用率が67%とマップSplitでの活躍が目立つ結果になっています。今回『RAGE Japan Tournament』で優勝したAbsolute Jupiterをはじめ、SCARZ・BlackBird IgnisがレイズをSplitで採用。LAG Gamingのみレイズではなくジェットをピックしています(※ただし、Absolute Jupiterはジェットとレイズの両方を採用)。
同じくマップSplitでの活躍が目立ったのがブリーチです。マップBindやHavenではピック率が0%であるものの、Split・Acsentではピック率50%とより活躍の場が明確に。全体の採用率も前回の24%から4ポイント上昇して28パーセントとなりました。
依然低いピック率ではあるものの、大きくスコアを伸ばしたのがフェニックス。本大会『RAGE Japan Tournament』開催前から高レートのプレイヤーを中心に使用頻度が上がっていました。その印象は大会でも同様で、前回の3%から25ポイントも上昇し28%に大幅アップ。カーブボールが刺さりやすいBindやHavenにおいてピック率50%を記録。この2マップにおいては今後さらにピック率が上がっていくかもしれません。
大小含めて各デュエリストがピック率を伸ばすなか、ただ1人スコアを落としたのがレイナです。前回の41%から何と41ポイント落としピック率は0%に。前回ピック率が67%と活躍が目立っていたHavenについても、各チームジェットやフェニックスといった別のデュエリストと交代しています。リーアを筆頭に実装当時から強い強いと言われ続けていたレイナですが、プロシーンでは対策されやすいという声も根強くあり、『RAGE Japan Tournament』ではそれを裏付けるような結果となりました。
さて、最後にと言いたいところですが『RAGE Japan Tournament』前のアップデート1.04で大幅な強化を行い、念入りなウォーミングアップを済ませていた彼女については気の毒なので(毒だけに)伏せておきます。
act1の終了が目前に迫るなかで行われた『RAGE Japan Tournament』。今回もプロプレイヤー達が凌ぎを削り『VALORANT(ヴァロラント)』の魅力と可能性を見せてくれました。前回『RAGE Invitational』から2か月程度でしたが、ゲームの研究がより進みピックされるエージェントも大幅に変化。日本ではAbsolute Jupiterを筆頭にプロチームの設立も増えておりエージェントの構成を含め、今後ますます大会が面白くなっていくのは間違いありません。
また、act2からは新エージェントのkilljoyの加入が既に明らかになっており、それによってプロシーンがどう変化していくのかも気になるところ。残り数日となったact1を楽しみつつ新たなVALORANTの到来を1人のユーザーとして期待したいところです。ということで、以上『ピック率から見るRAGE Japan Tournament と Invitational比較』でした!ではまた ノシ。