『News』総プレイ時間の60%が6年以上前の古いゲームに費やされる。調査会社Newzooの2023年度の年次発表によって判明

市場調査会社Newzooは4月2日、2023年度のゲーム業界に関するレポートを公表した。そのなかで総ゲームプレイ時間の実に60%を、ローンチから6年以上経つ古いゲームが絞めたことが明らかになっている。本レポートを元に海外ゲームメディア「Kotaku」が報じた。

2023年度のレポートによると、PCおよびコンソールのゲーム市場は2.6%成長したものの、ゲーマーの大半がFortniteやLeague of Legendsといった限られた古いゲームに費やすようになっているほか、全体的なゲームのプレイ時間に関しては減少しているとしている。

より具体的に掘り下げていくと、PCおよびコンソールの総売り上げは935億ドルに到達。これだけ見ると順調に成長しているように感じられるが、プレイ時間の80%を上位66タイトルが絞め、さらに内60%はローンチから6年以上経つ古いゲーム、さらにFortnite・Roblox・League of Legends・Minecraft・GTA Vといった長年有名なトップタイトルだけで27%も費やされていることが判明した。

Screenshot: Newzoo / Kotaku

残りのプレイ時間に関しては、毎年新作がリリースされるNBAなどのスポーツタイトルが絞め、2023年度GOTYにも輝いたBaldur’s Gate3のような大作は総プレイ時間の8%にも満たないとのこと。このほかにも昨年はハクスラシリーズの金字塔Diablo4なども登場したものの、ゲーマーが新規タイトルに費やす時間は今後ますます減っていくとしている。

2023年度は筆者も疲労を感じるほど大量に大作がリリースされた。同様に2024年度も毎月のようにAAAクラスのゲームが登場している。しかし、これらのタイトルがゲーマーの注意を惹くのは年々至難の技となっていると考えてよさそうだ。Fortniteを筆頭に強固なフランチャイズと巨大なライブサービスを持つ、業界のラスボスを相手にできるゲームが登場するのか1人のゲーマーとして2024年の動向を注視していきたい。

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この記事を書いた人

キャリア系メディアでライターとして勤務後、2017年よりフリーランス。学生向け新卒メディアの取材を経験したのち、現在は趣味のゲームを題材にブログを管理・運営しています。

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