Blizzard Entertainmentは5月17日、『オーバーウォッチ2』に登場予定だったPvEモードについてキャンセルを発表した。公式生放送にて開発者の話によって明らかになっている。
『オーバーウォッチ2』は同社が開発を手がけるオンライン対戦シューター。役割が分かれた個性豊かなヒーローを操作し、5v5のチームで各ゲームに設定された目標の達成を競う。前作のオーバーウォッチにも実装されていたPvPモード(※前作では6v6だった)が本作にも登場し、先行アクセスとして昨年の10月にリリースされた。リリース直後は前作のプレイヤーと新規ユーザーが合わさり、ログイン待ちが発生するなど大きな賑わいを見せていたものの、ランクシステムやマッチングの問題から以降はゆるやかにユーザーが減少する事態となっている。
2019年に今作が開発中であると発表された当時からファンが大きく期待していたものがある。それが今回キャンセルと発表された常設のPvEモードだ。ヒーロー達の背景をピックアップしたストーリーや、スキルツリーを主体とするキャラクター育成など、ストーリーミッション・ヒーローミッションとして前作と差別化する主要コンテンツになる予定だった。開発初期から積極的にお披露目していただけに、今回の発表を受けて落胆しているユーザーも多いだろう。
『オーバーウォッチ2』開発者のAaron Keller氏やJared Neuss氏によると、本作の構想当初とは状況が変わっているという。元々、前作と大きく異なるタイトルとしてリリースしようとしていたものの、前作ファンからの需要を考える中で、当初の予定より早く切り上げ、PvPモードに限定した先行リリースという決定に至ったという。現在は同社の開発手法や価値観も変わり、今回発表されたキャンセルという決断となったそうだ。会社がゴタゴタしてて当初よりリリースが遅れていたはずだが、筆者の記憶違いだろうか。
なお、当初予定されていたヒーローミッションやスキルツリーによる育成などはやってこないが、代わりにストーリーに焦点を当てたPvEモードをシーズンイベントとして実装すると話している。さらに、今後もPvEに関するコンテンツに力を入れていくとのことだ。ただし、最近の同社は本当にロクでもないので話半分程度で期待しておいた方がいいだろう。
『オーバーウォッチ2』は基本プレイ無料にて配信中。対応プラットフォームはPC・Xbox Series X|S・Xbox One・PlayStation 5・PlayStation 4・Nintendo Switch。