ロールキュー実装の予定は無し。メカニズムとプレイヤーの創造性で個性に富んだゲーム性を目指す

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Marvelのキャラクターを題材にした協力対戦シューター『Marvel Rivals』について、ロールキューの実装に関する開発の方針が、海外メディアのMetroの取材により明らかになっている。

『Marvel Rivals』のディレクターGuangyun Chen氏はロールキューに関するコミュニティ内の議論について次のように述べている。「この問題の本質は、ゲームバランスに関わるものです。私たちのアプローチは、マーベルからヒントを得て、ヒーローのデザインとチームアップの仕組みを通じて、ラインナップとチーム・コンプの可能性を高めることだと思います。私たちのゴールは、多くのゲームやストリームで証明されているように、プレイヤーが自由に実験し、独自の戦略を発見できるようにすることです。ローンチ後、プレイヤーは無限のチーム編成を模索しており、今後の展開に期待しています。我々は、ロールキューを廃止しても、すべてのプレイヤーのゲーム体験が損なわれることはないと確信しています」

チーム性の対戦型シューターにおいて、役割分担は対戦相手に勝利するために常に必要なプロセスだ。しかし、一方で特定の役割が好まれないのは、少し対戦ゲームをかじったプレイヤーなら知っている人も多い。そういった事前トラブルを回避する手段としてロールを限定したキューの実装を望むのは至って当然の流れだろう。実際筆者がプレイしているときも盾役や回復がいない、もしくは十分ではないマッチに何度も遭遇している。盾2名、攻撃2名、回復2名といった理想的な編成を常に求めるのも大いに納得できる。

しかし、今回明らかになった開発の方針を見るに、本作はそれを理想とはしていないようだ。確かに筆者自身も変則的な編成で上の理想的な編成に勝利した経験は何度かある。特に盾1名、攻撃3名、回復2名といった編成で同様の結果になることが多かった。もちろん常にうまくいくわけではないものの、可能性がゼロというわけではない。

同メディアの取材にて本作の開発はさらに次のように述べている。「シーズンごとのアップデートを見据えて、新しいヒーローを導入し、シーズンごとにチームアップを一新する予定です。それは、新しいチームアップを追加するだけでなく、誰もがダイナミックで魅力的な経験を維持するために、既存のものを分解し、再構築することを含みます」

たしかに本作の特徴として、チームアップアビリティという大きな特徴が挙げられる。特定のヒーローを組み合わせると、ヒーロー単体では発揮できないスキルやアビリティを得られる仕組みだ。このシステムを理由にキャラクターの編成が大いに変わる可能性は確かにある。そういったシステムを全面的に活用して、ロールキューのような強制的ではない、プレイヤーの創造性にゆだねた経験を後押ししたいと開発は考えているようだ。そういった開発の思惑通りにプレイヤーがゲームに関する理解度を深めるかは定かではないが、本作が始まって間もないゲームであるのも事実。今後どういった戦い方がトレンドになっていくのか、一人のプレイヤーとして動向を引き続き注視していきたい。

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この記事を書いた人

キャリア系メディアでライターとして勤務後、2017年よりフリーランス。学生向け新卒メディアの取材を経験したのち、現在は趣味のゲームを題材にブログを管理・運営しています。

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