Valveは7/4、『Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: June 2022』を公開した。レポート内では、Windows11のシェア拡大をはじめ、旧OSのWindows10の使用者が減少していることなどが明らかになっている。
Windows11はMicrosoft社が提供する最新オペレーティングシステム。Windows10の後継OSとして、日本では昨年2021年10月5日に一般公開された。Windows11の主な特徴としては、UIデザインの大幅変更をはじめ、チャットアプリ:Teamsの統合、DirectX 12 UltimateやDirectStorageなどゲーミング機能の強化、Microsoft Storeの刷新などがあげられる。Windows11はゲームに関する機能に特に力を注いでおり、同社のゲームプラットフォームXBOXとも連携が強化されている点も魅力だ。
一見するとゲーマーにとって最高なOSに見えるが、Windows10に比べてなかなか普及が進まなかった。Windows10より高性能な反面、Windows11ではハードウェアの必要要件が向上したため、アップデートしたくても出来ないPCが増加。また、最新OSが推奨環境に含まれないゲームや、ソフトによって仕様が変わり設定を変更しないと起動しなくなるなど、様々な要因が含まれる。当ブログで扱っているVALORANTについても、Bios側で一部の機能を有効にしないと起動しなくなる仕様になっている。
そのような中、『Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: June 2022』が公開され、Windows11の普及が進み始めていることが明らかになった。Steamでは毎月投資する技術や提供する製品の選定としてデータを収集しており、ビデオカード・DirectXのバージョン・CPUの種類など、一部の情報が一般にも開示されている。
Windows11の普及率は同ページ内のOS Versionより確認可能。SteamユーザーのほとんどがWindowsを使っていることには変わりないが、これまで圧倒的シェアを誇っていたWindows10が2.63パーセント減少し、代わりにWindows11が1.64パーセント増加傾向にあることがわかる。上でも紹介した通り、2021年10月5日のリリースから9か月が経過し、OSをアップグレードしたユーザーや、PCを新調したユーザーが増えた背景が見て取れる。また、ゲームソフトについてもWindows11を推奨環境に記載するなど、対応が進んでいる成果とも言えそうだ。とはいえ、Windows10のシェアは70パーセント以上もあるため、Windows11の普及率に関してさらなる動向についても注目していきたい。
Windows11は各種ストアにて発売中。今後もPCゲームのさらなる最適化、HDRキャリブレーションアプリ、Game Passウィジェット追加、コントローラー専用UIの実装などを予定している。