RTX5090実機レビューが解禁。消費電力650Wに到達するもAIによる脅威的なパフォーマンスが魅力の次世代最上位カード

RTX5090実機レビューが解禁。消費電力650Wに到達するもAIによる脅威的なパフォーマンスが魅力の次世代最上位カード

謎の半導体メーカーNvidiaが開発している最新のグラフィックカードRTX5090について、実機レビューが解禁。Blackwell世代最上位にふさわしいパフォーマンスと、それに伴う驚愕の消費電力の高さが話題となっている。

すでにレビューを解禁しているイギリスのゲームメディアPC GAMERによると、RTX5090に搭載されているGB202チップはゲーミングPCに搭載可能な最も強力なグラフィックコアであるとしつつも、使用した体感として、このGPUがステロイドで強化したRTX4090tiやAda titanのような印象は否めないと話している。実際、前世代の最上位であるRTX4090とのスペック的な差だけを見るとCUDAコア数とVRAM容量は前世代の1.3倍程度、VRAMの帯域幅のみ1.7倍となっているものの処理性能は1.3倍程度となっているのが実情だ。

GPUGeForce RTX 5090GeForce RTX 4090
アーキテクチャBlackwell (GB202)Ada Lovelace (AD102)
製造プロセスTSMC 4NTSMC 4N
SM170基128基
CUDAコア21,760基16,384基
RTコア170基 (第4世代)128基 (第3世代)
Tensorコア680基 (第5世代)512基 (第4世代)
テクスチャユニット680基512基
ROPユニット176基176基
ブーストクロック2,407MHz2,520MHz
メモリ容量32GB GDDR724GB GDDR6X
メモリスピード28Gbps21Gbps
メモリインターフェイス512bit384bit
メモリ帯域幅1,792GB/s1,008GB/s
NVENC第9世代NVENC×3基第8世代NVENC×2基
NVDEC第6世代NVDEC×2基第5世代NVDEC×1基
PCI ExpressPCIe 5.0 x16PCIe 4.0 x16
消費電力 (TGP)575W450W

しかし、RTX5090をはじめとするBlackwell世代のGPUには強力なアドバンテージが実装されている。それが新たなアップスケーリングとフレーム生成を兼ね備えたDLSS4だ。この機能を搭載したビデオゲームにおいて、Blackwell世代のGPUは前世代のGPUを大きく引き離す。実際、Nvidiaの基調講演でもRTX5070が前世代ハイエンドのRTX4090相当の性能を出せるとして宣伝をうっていた。

ハードウェアとソフトウェアが双方でマッチした場合の性能向上はすさまじく、同メディアの実機レビューにおいてもアップスケーリングの精度の高さや、フレームレートの大幅な向上について計り知れない恩恵を受けたと話している。日本での販売価格が前世代から10万円向上、消費電力が130W近く伸びているところを見るにお世辞にも万人にオススメなGPUとは到底言えないものの、サイバーパンク2077のような重量級のゲームを4k解像度の最高設定、レイトレ最高設定で遊びたいゲーマーにとってはメリットのある製品であることは間違いなさそうだ。

また、実際問題として消費電力が凄まじく昨今の電気料金の値上げに真っ向から対峙する形になるので注意。昨晩行わていたPAD : PC Watch & AKIBA PC Hotline! plus DVPRの配信内では一時650Wを超えるシーンもあった。ゲームをしている最中、シンプルに電子レンジを回し続けているのと同じ状況になるので、弁当を温めるのと同じくらいゲームに熱意のある方は購入を検討してみると良いかもしれない。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ