RiotGamesは6/23、『VALORANT』アップデート1.02パッチノートを公開しました。今回のアップデートではエージェント「ヴァイパー」の強化をはじめとするエージェントの調整や・ショットガン「バッキー」の修正、マップのアップデートが実施。また、プレイヤーの大きな関心が集まっているコンペティブモードについては、アップデート直後ではなくパッチ1.02中に実装することが明らかになっています。
※6/25追記 コンペティブ(ランク)モードは本日の午前5時より正式にリリースされました。
VALORANT パッチノート 1.02https://t.co/ssoFiisaLG
コンペティティブモードが登場!その他にもメニューのUIの改善、降参オプションの追加、ヴァイパー、ジェット、レイナのバランス調整などを行っています。 pic.twitter.com/0eKat5yEkf
— VALORANT // JAPAN (@VALORANTjp) June 23, 2020
【VALORANT】ランクモード実装&ヴァイパーが強化!パッチノート1.02まとめ:詳細
※以下、公式より引用
ついに、このパッチでコンペティティブモードが利用可能になります。これでもう開発チームに「早く出して!」とフィードバックを送っていただく必要はありません。今回の大きな変更は最上位ランクが「レディアント」になり、降参のオプションが追加されたことです。降参オプションは、レディアントランクの対戦相手に歯が立たないときなどにご活用いただけることでしょう…
遮蔽物の近くにいた場合に敵の銃撃から逃れやすくなるよう、銃弾に撃たれると移動速度が遅くなる効果の「タギング」(Tagging)に調整を行いました。ですが、遮蔽物が何もない場所で飛び回っている場合には助けにはなりませんのでご注意を。
他にはメニューのUIに大幅な改善を施しました。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてくるにつれ、改善されたと感じていただけると思います。また、全マップの調整部分について把握していただくことをおすすめします。特定の場所でアビリティーを使い切る必要がなくなっているはずです。
エージェントのアップデート
ヴァイパー
トキシックスクリーンが壁を越えるようになり、発生装置をその射程上にあるすべての有効な場所(地面など)に設置できるように |
ヴァイパーの「トキシックスクリーン」は視界を遮る優れた能力を持っていますが、その使いどころは…到底多いとは言えません。このアビリティーを活かせる場所は、ほとんどのマップにおいて限定されてしまっています。この変更によって、陽動でも陣地を奪う場合でも、相手の視界やマップ、その他の有効なエリアを分断することが可能になるでしょう。
– スネークバイトからダメージを受けると短時間「弱体化」状態になるように- 「弱体化」は被ダメージが増加するデバフ
注意:合計ダメージは変化なし(ダメージは低下するが、弱体化がダメージを増加させることで相殺) |
ヴァイパーのスモークは「衰弱」を適用するものの、範囲ダメージスキルは中程度の継続ダメージを与えるだけのため、強行突破されやすくなっていました。弱体化が追加されたことで、強行突破しようとする敵を狙う際に味方が大きなアドバンテージを得られるようになります。
ポイズンクラウドの発動クールダウンを延長:5秒→6秒 |
“一方通行”のスモークを発生させるこのユニークなアビリティーは気に入っていますが、場所によっては通過するのが自殺行為となる場所が作り出されていました。発動間隔を長くすることにより、このアビリティーの戦略性を活かしながらも、突破が完全な無謀行為ではなくなるはずです。
ジェット
ブレードストームが「ラン・イット・バック」中のフェニックスをキルすると補充されるようになります |
レイナ
「ラン・イット・バック」中のフェニックスをレイナがキルすると、ソウルオーブが出現するようになります |
サイファー
– スパイカメラがスパイクの解除をブロックしていた不具合を修正 – 「トラップワイヤー」の上にサイバーケージを設置できていた不具合を修正 – バインドにあるテレポーターのドア枠に外側からスパイカメラを設置した際、通過してしまわないよう対策を追加 |
スモークの調整
– スモークを出入りする際の遮蔽効果を調整 – ブラインドの減衰値が低下 – 視界悪化の程度が低下 |
以前のスモークに関する調整は、リスクを取って強行突破しようとするプレイヤーに対してあまりにも不利になっており、相手の動きを遅れさせる強力な防御ツールとして使用させる傾向を強めていました。 スモークの強行突破がリスクであることに変わりはありませんが、今回の調整でより妥当なものになるはずです。
武器のアップデート
バッキー(右クリック)
- しゃがみ歩き時の射撃精度:3.45→4.1
- 歩行時の射撃精度:6.4→4.4
- 走り時の射撃精度:3.5→6.4
- バッキーの右クリックについて、移動による射撃精度低下の適用方法に矛盾が生じていることが分かりました。これはクローズドベータ期間中に、走っている状態から速度を落として歩行状態になった際の射撃精度を向上させるため、ディレイを追加したことに起因しています。この問題により、右クリックでは走っている際の射撃精度が本来よりもかなり高い状態となっていました。今回の修正によって、走りながら撃つ右クリックは歩行時や静止時よりも大幅に射撃精度が低下するようになります。また、しゃがみ歩き時の回避能力の高さを考え、射撃精度の低下量を高めました。
コンペティティブモードのアップデート
- このパッチ期間中にコンペティティブモードが利用可能になります。クローズドベータ後の変更内容は以下のとおりです。
- ランクアイコンをアップデート
- 最高ランクを新たな名称に変更:レディアント
- ランク振り分け戦をフレンドとプレイする際、スキルレベル差の許容範囲を拡大
マップのアップデート
以下の複数の場所で、よりクリアリングがしやすいようにアングルを調整しています。
ヘイヴン
- ガレージのドア
- アタック側のCロングへの入り口
- Aロビーの遮蔽物を再構築してスペースを開放し、射線および移動の選択肢が増加
- Cリンク
- Aリンク
- A下水道への入り口とA下水道の底
アセント
- ディフェンス側スポーンの入り口
- Aメインのアタック側(アタッカーが自分を押し上げAメインを上から覗く際の追加アングルも含む)
- ガーデン入り口
バインド
- A浴場の入り口
- Bテレポーターの出口とBウィンドウの入り口
スプリット
- ディフェンス側スポーン
安全なクリアリングを行うのにアビリティーの使用や徹底したアングルチェック、チームでの連携が必要となる場所をいくつか改善しています。
この変更を行った背景として、クリアリングが比較的難しいアングルというのは、一般的に陣地の奪い合いが激化しやすいエリアにあるということがあげられます。つまり、こうした場所を安定して制圧するには、アビリティーの使用とチームの連携がより多く求められるのです。また今回の変更により、アビリティーの使用と戦闘がマップ全体に拡大するので、全プレイヤーがアビリティーやアルティメットを一ヵ所で同時に使用してしまう事態が発生しづらくなるという副次効果も生まれています。
今後もマップがどのようにプレイされるのかを注視し続け、必要に応じて調整を行います。
- 衝突判定とナビメッシュ(プレイ可能な地形)の改善
HUDとUI
クローズドベータで得られた情報をもとに現在進められている、より使いやすいクライアントを目指した改善作業の一環として、メニューUIにいくつかの変更を行いました。今回の変更はこれらの改善のごく一部ですが、全体的な使用感が向上しているはずです。ナビゲーションとUIが変更されたことで混乱があるかもしれませんが、慣れるまでの辛抱ですのでどうかご協力ください。皆さんが慣れてきたときに、変更後の方が使いやすくなっていると感じていただけるように願っています。
また、今後もぜひフィードバックをお寄せください。まだまだ道のりは長いですが、誰にとっても最高に使いやすいクライアントになるようUIの改善を続けていきます。
- 全メインセクション画面の左上にホーム画面に戻るための「戻る」ボタンを追加(ESCを押しても戻ることが可能)
- すべての詳細画面(銃の詳細、プレイヤーカード、対戦詳細など)の左上に「戻る」ボタンを追加して、右上にあった「閉じる」ボタンは廃止
- 小さめのポップアップダイアログでは、必要に応じて今後も右上の「閉じる」ボタンを使用
- 左上のロゴボタンを押すとスライドアウトするオプションメニューを削除
- 右上に新たなオプションボタンを追加。このボタンを押すと「設定」、「サポート」、「概要」、「対戦から退出」、「デスクトップへ戻る」のボタンが表示されます
- ナビゲーションからバトルパスとアクティブな契約書の進行度を示すリングを削除。ミッションの表示は常時残るようになります
- 変更にあわせてナビゲーションを並べ替え
- 「デスクトップへ戻る」の操作がボタン1つになり、ポップアップメッセージで終了またはサインアウトして終了を選択可能になります
- 「対戦から退出」は常時表示されるようになり、対戦からの退出が禁止されている場合はそれがロックされるようになりますのでご注意ください。以前は退出が禁止されている場合はボタンが表示されておらず、制限ではなく不具合のように見えていました
- 設定からHUDの右下に「常にインベントリーを表示」させることができるようになりました
- AFKが理由でスポーンしていない場合にそれを知らせる新たなHUDを追加
バトルパス
- 見つけやすいようにナビゲーションに「バトルパス」のテキストボタンを追加
- パスの現在のレベル進行度を示す小さなバーをテキストの下に追加
- ナビゲーションの「バトルパス」にカーソルを合わせると、次のパス報酬を示すプレビューのフライアウトが表示されます
- いずれかをクリックすると新たな「バトルパス」のセクションに移動
契約書&エージェントのセクション
- 見つけやすいように「コレクション」内にあった「エージェント」のセクションを移動し、ナビゲーション内で契約書の進行度のホーム画面を表示するようになりました
- アクティブな契約書の現在のレベル進行度を示す小さなバーをテキストの下に追加
- ナビゲーションの「エージェント」にカーソルを合わせると、次の契約書の報酬を示すプレビューが表示されます
- 「エージェント」をクリックするとエージェントのセクションが開きます。また契約書のフライアウトをクリックするとエージェントに移動し、さらに関連する契約書の詳細が表示されます
- 「エージェント」のセクションが移動したので、「コレクション」画面で必要なくなった2つ目のナビゲーションを削除
利便性のアップデート
- 早期に降参するオプションを追加。どうしてもプレイを続けたくない場合は、対戦が終了する前に早期降参することが可能になりました。また1.02以降のパッチでさらに手を加え、機能を拡張する予定です。
- 「/ff」と入力することで降参投票を開始できます
- 降参するチーム内の全プレイヤーが「はい(yes)」に投票しなければ、早期の降参は成立しません
- 「/yes」または「/no」と入力するか、デフォルトのキー設定ではF5またはF6で投票できます
- 各チームが投票を開始できるのは攻守で各1回ずつとなります
- ラウンド8に到達するまで降参投票は行えません
- 降参投票が開始されたら、次のラウンドに投票が行われます。また、十分な猶予をもって購入フェーズ中に投票を開始した場合は、即座に投票が行われます
- 勝利チームは勝利条件(13ラウンド)到達に必要な残りラウンド分のラウンド勝利クレジットを受け取ります。降参したチームは13ラウンド到達に必要な残りラウンド分のラウンド敗北クレジットを受け取ります
- 敵プレイヤーからのテキストを恒久的にミュートする設定を追加
タギング(敵の射撃を受けた際の移動速度低下効果)のアップデート
- タギングによる移動速度低下量を緩和:
- タギングによる移動速度低下量(通常)80%→70%
- タギングによる移動速度低下量(壁貫通)35%→25%
- タギングされた際にスロウ効果が最大に到達するまでにかかる時間を100%増加
タギングはポジションニングに優れたプレイヤーと、先に敵に弾を当てることができたプレイヤーを有利にするためのものです。今回の変更により、これまでよりもゆっくりとタギング時に移動速度が低下していくようになりました。さらに、タギング時の移動速度低下量が少し緩和されています。自分が遮蔽物の近くにいた場合は、タギングされても逃げ切ることができる確率が上がるでしょう。また、特に高Pingでプレイしている場合は、タギングされた際の鬱陶しさが少なく感じられるはずです。
壁抜きでのタギングは移動速度低下量がさらに緩和されているので、より高確率で逃げられるようになっています。
モードのアップデート
スパイクラッシュ
- 新たに追加されたオーブ – 曳光弾オーブ
- 壁貫通力が2倍になり、当たった敵の位置を0.75秒間可視化する、チーム全体に効果があるバフ
- 効果時間:ラウンド全体
- 「スピードブースト」を「バトルスティム」に変更
- 移動速度および効果時間は変更なし
- リロード時間が30%短縮
- 武器を構える時間が30%短縮
- 集弾率回復までの時間が30%短縮
- 発射速度が30%増加
- ジャンプ力が25%増加
- 「致命傷オーブ」が「パラノイアオーブ」と共通のプールに
- 試合ではどちらか1つしか登場しないように
- 「致命傷オーブ」は1ラウンドに1つのみ出現
- 体力低下量が90から50に減少
- 「パラノイアオーブ」が「致命傷オーブ」と共通のプールに
- 試合ではどちらか1つしか登場しないように
- 「パラノイアオーブ」は1ラウンドに1つのみ出現
- 効果時間が10秒から8秒に短縮(「致命傷オーブ」と一致するように)
- 視野狭窄が20%緩和(見える範囲が増加)
プラクティスモード
- レイナ:練習用ボットをキルした際に「ソウルオーブ」が正しく発生するようになりました
- ジェット:練習用ボットをキルした際に「ブレードストーム」が正しく補充されるようになりました
パフォーマンスの改善
特定の状況でのフレームレートの安定化に集中して取り組みました。主に標準~高スペックPCでのパフォーマンスが改善されています。
- 複数のプレイヤーがお互いに接近したまま移動した際に起こるパフォーマンスの低下を最適化
- マルチキルストリークのバナーを最適化
- プレイヤーの体力バーを最適化
- ピンの生成を最適化(zピン、ピンホイール、味方が倒されたときなど)
- スポーンバリアのオーディオが発生させる周期的なフレームレート低下を最適化
- [1.01ホットフィックス]メモリが少なく、低速HDDを使用しているPCでのパフォーマンスを特に低下させていた問題を解決
不具合修正
- 「ソヴリン ゴースト」スキンのレベル2~7が修正されて解除可能に
- 以前にもお伝えしたように、私たちはスキンが決して「課金者有利」にも「課金者不利」にもならないよう気を配っています。今回の場合、「ソヴリン ゴースト」のレベル2~7の第三者視点で消音化されていないオーディオが再生されていたので、課金者不利になっていました。これは私たちが意図したものではありません。修正が完了しましたので、アップグレードしてこのスキンのカスタム効果、フィニッシャー、キルバナー、バリエーションをお楽しみください!
- 「歩き切り替え」が正しく動作しない問題が修正され、再び設定可能になりました
- 「離席中から復帰」のメッセージが、再参加した最後のプレイヤーの名前のみを表示していた不具合を修正
- スパイク解除バーが二重に表示されていた不具合を修正
- ローカライズされたテキストが重なって表示されていた複数の不具合を修正
- 複数のクラッシュに関する問題を修正
- インベントリー内にスパイクがある状態で設置サイトに歩いて入ると、スパイクが自動的に設置されていた不具合を修正
- セージの壁の上に置かれたスパイクが浮いたままになる不具合を修正
- 落としたスパイクのモデルが地面の上にある間は、ディフェンダーから見えなくなっていた不具合を修正
- 「アーセナル」画面でガンバディーの画像がつぶれていた不具合を修正
- 射撃場の大マップでキャラクター選択UIを開こうとするとフリーズしていた不具合を修正
- 試合外のメニュー画面でのGPUパフォーマンスを改善
- プレイヤーが試合に移行する際に先に進まなくなり、そのまま試合に参加できなくなることがあった不具合を修正
- 走っているときや静止状態よりも歩いているときの方がバッキーのオルトの拡散率が高くなっていた不具合を修正
- 対戦に再接続した際に、キルされたプレイヤーが立って表示されていた不具合を修正
- プレイヤーがオーブを手に入れようとした状態で動けなくなっていた不具合を修正
- 味方チームが倒されてから、スパイクを見ていると敵のプレイヤーがミニマップに表示されていた不具合を修正
既知の不具合
- コンペティティブの対戦においてオーバータイムが発生した場合、今回のパッチではサドンデスを利用します。これが本来公平でないことは私たちも理解しており、より公平な決着方法に置き換えるべく作業を進めています
- ルーティングソフトウェアによって、スウェーデンの一部のプレイヤーがイスタンブールのゲームサーバーに配置されてしまう問題が見つかりました。この不具合により、他の地域でも少数のプレイヤーが本来とは異なるゲームサーバーにつながれてしまう可能性があります。ストックホルムのネットワーク設備には修正が適用されており、今週末に全世界でも修正が適用される予定です