RiotGamesは3/30、『VALORANT』2.06パッチノートを公開しました。今回のパッチではヴァイパーとヨルについて大幅な強化が行われたほか、900クレジットで猛威をふるっていたバッキーの弱体化、HRTFオーディオ処理の実装、コンペティブのアップデートが実施されています。
We got a little excited with the Viper and Yoru changes — so excited that we forgot to mention 2.06 goes live tomorrow! https://t.co/qCau5atZZ2
— VALORANT (@PlayVALORANT) March 31, 2021
※以下、公式サイトより引用
Mastersが終了したこのタイミングで、かねてからお約束していたヴァイパーとヨルへの変更を行います。詳細は後述しますが、ライブサーバーでの様子を注意深く観察し、必要に応じて今後も調整を加えていく予定です。
話は変わり、頭部伝達関数(HRTF)が導入されました。HRTFはサラウンド音響空間をシミュレートすることで、敵の足音やリロード音、デスマッチのリスポーン音が把握しやすくなるというものです。ぜひヘッドホンでお試しください。また、エスカレーションに対する皆さんの情熱にお応えし、アビリティーのアップデートとロードアウトのバリエーションの追加を行っています。
そしてなんと…バッキーが弱体化されてしまいました。
エージェントのアップデート
ヴァイパー
Masters 1が終了した今、エージェントに大幅なアップデートを行っていきます。まずはヴァイパーです。彼女については多くの変更案が挙がりましたが、最終的には「ヴァイパー特有のプレイスタイルを後押ししつつ、テーマと合致した変更」にすることで話がまとまりました。マップの状況を大きく変化させ、敵と味方の両方がそれに応じた作戦を組むことになるような、コントローラーの中でも特に大きな決断力を求められるエージェントとしてヴァイパーを確立したいと考えました。彼女が制圧したエリアに、敵が簡単には立ち入れないようにするのです。また、今回行った「毒素」のアップデートによって、スモークへの強行突破は敵にとって今まで以上に難しくなり、彼女の代名詞とも言えるアビリティー「トキシックスクリーン」にも、さらなる影響力を持たせることができたと思います。その他にも強化を行い、新たなプラクティスツールが追加されたことで練習もしやすくなっていますので、狙い通り高い影響力を持つエージェントとして、ヴァイパーが彼女独自のポジションを確立してくれることを願っています。
毒素(自動スキル)
「ポイズンクラウド」、「トキシックスクリーン」、「ヴァイパーズピット」に触れた敵は即座に50の「衰弱」効果を受け、長く触れ続けるほど効果量が増加していくように スモーク内で受ける「衰弱」の毎秒効果量が減少:15→10 スモークを出てから体力が戻り始めるまでの時間が短縮:2.5秒→1.5秒 |
ポイズンクラウド(Q)
回収後すぐに再設置が可能になった代わりに、回収しても次のラウンドには持ちこせないように 「ポイズンクラウド」を発動した状態でヴァイパーが倒された場合、そこから燃料が無くなるまで(最長で2秒間)は持続するように 回収可能な距離が増加:200→400 |
トキシックスクリーン(E)
「トキシックスクリーン」を発動した状態でヴァイパーが倒された場合、そこから最長で2秒間は持続するように 完全に視界がなくなるまでの距離が増加(他のスモーク類の値に寄せる形の調整となります) |
スネークバイト(C)
構える時間が短縮:1.1秒→0.8秒 |
プラクティスツール
チートとアビリティーを無限に使用可能なカスタムゲームにおいて、「発動」を長押しで「ポイズンクラウド」と「トキシックスクリーン」を回収することができるように チートとアビリティーが無限に使用可能なカスタムゲームにおいて、「ポイズンクラウド」を構えている間はミニマップに着弾地点が表示されるように |
ヨル
ヨルは確かにプレイヤーが夢見るスーパープレイを実現可能なエージェントではありますが、現状ではいくつか足枷となる要素があるため難しくなっています。戦闘のペース、そしてプレイスタイルという2つの面で、ヨルはデュエリストの中でもすでにユニークな存在ですが、強力なチーム構成を相手にしても覆すことができ、試合を通して一貫した強みを味方チームにもたらすことができるようにしたいと考えました。
ブラインドサイド(Q)
フラッシュの発動時間が短縮:0.8秒→0.6秒 フラッシュの効果時間が延長:1.1秒→1.5秒 |
ゲートクラッシュ(E)
「ゲートクラッシュ」がキルで更新されなくなり、35秒ごとに充填されるように 「ゲートクラッシュ」による空間の裂け目の持続時間が延長:20秒→30秒 「ゲートクラッシュ」による空間の裂け目がステルス状態から可視状態になる範囲が減少:7m→4m 可視範囲を示すビジュアルを、動いている空間の裂け目に追加 |
ディメンショナルドリフト(X)
ULTポイントが減少:7→6 「ディメンショナルドリフト」中に「ゲートクラッシュ」を再発動できるように |
キルジョイ
ナノスワーム(C)
設置した「ナノスワーム」のグレネードを購入フェーズ中に回収し、チャージを回復できるように |
武器のアップデート
バッキー
バッキーをよりプライマリ射撃モード(左クリック)にフォーカスさせ、オルト射撃モード(右クリック)とは異なる状況での強みを持たせたいと考えました。左クリックが有効な射程に入れないときや、ダメージを安定して与えたいときの手段として、右クリックをもっと活用しやすくなるはずです。安定性を向上させダメージ曲線を滑らかにするため、両方のモードで銃弾の拡散率を減少させています。ショットガンとしては十分なほど射程が伸びるオルト射撃については、代わりにペレット数を大幅に減らすことでバランスを取っています。
- プライマリ射撃(左クリック)の拡散率が減少:3.4→2.6
- オルト射撃(右クリック)の拡散率が減少:3.4→2.0
- プライマリ射撃とオルト射撃の両方でダメージ曲線をアップデート
- 0m~8mはペレット1発につき20ダメージ
- 8m~12mはペレット1発につき12ダメージ
- 12m以上はペレット1発につき9ダメージ
- 右クリック射撃によるペレット数が減少:15→5
モードのアップデート
エスカレーション
ゲームプレイに深みを与え、よりダイナミックな戦況を作り出すため、いくつかのアビリティーに調整を加え、ロードアウトのバリエーションを追加しました。
アビリティー
- レイズの「ショーストッパー」に、地面に触れると補充される「ブラストパック」のチャージが2つ付属するようになりました。これらを組み合わせたコンボを練習してみましょう!
- スノーボールランチャーにスケートが付属するようになりました。機動性が向上したことで、より破壊力の高い武器に対して優位に立つことができます!
- ビッグナイフに、キル時に補充される「テイルウィンド」(ジェットのダッシュ)のチャージが1つ付属するようになりました。間合いを詰めるのに活かしましょう!
- ロードアウトのバリエーションに少し予想外のものが加わっていますが、まれにしか出現しません。どれが気に入ったか教えてください!
コンペティティブのアップデート
- ゲーム内のリーダーボードからプレイヤーのキャリアを閲覧できるように
- 優秀なプレイヤーが試合でどのように活躍しているか、より多くの情報を見る機能が欲しいという声をいただいていました。リーダーボードに載っているプレイヤーを右クリックすると、キャリアを表示して試合履歴や試合の詳細、Actランクの進行状況を確認できるようになっています。
- リーダーボードに載っていて個人情報を明かしたくない場合は、クライアント内の切り替え機能で「秘密エージェント」と表示することができます。
その他のアップデート
- 視認性を向上させるため、マップピンを使用する際、大マップ内ではクロスヘアの代わりにマウスポインタが一貫して表示されるようになりました
頭部伝達関数(HRTF)
レイズの足音はどの方向から聞こえる?彼女がいるのは前方か、後方か?HRTFをオンにしてヘッドホンを使用すると、音の響きから他のプレイヤーの位置をより正確に把握できるようになります。
HRTF処理は、とりわけ頭のサイズや耳の形などの分析データをもとにしています。今回の実装では、単一の測定セットにもとづく分析データを使用しているため、自分の測定値とあまり一致していない場合、初めのうちは自然に感じられないことがあります。人によっては慣れるまでに時間がかかるかもしれませんので、何回かHRTFを試してみることをお勧めします。プレッシャーのかかるゲーム環境の外で集中的に耳のトレーニングをすれば、HRTFの処理を解釈できるようになると思いますので、カスタムゲームやトレーニングで試してみてください!まずは以下のビデオデモをご覧ください。
- オーディオ設定パネルに、HRTFを有効にするオーディオ切り替えを追加
- HRTFを有効すると、ヘッドホンを装着しているプレイヤーはシミュレートされたサラウンド音響空間でオーディオを再生できます。
- 現在、HRTFを有効にした状態だと、足音、リロード音、デスマッチのリスポーン音のみが3Dでレンダリングされます。
- この機能を使用している間は、その他の3D音響処理を無効にすることをおすすめします。
不具合修正
エージェント
- レイズがディフェンダー側にいる場合、「ブームボット」がスパイクに接触すると爆発する不具合を修正しました
- ヴァイパーが「ポイズンクラウド」または「トキシックスクリーン」を無効化した際に、遅延が発生する不具合を修正しました
- テレポートを発動する際に、ヨルの「ゲートクラッシュ」の一人称音声が2回再生されることがある不具合を修正しました
- アストラがスターの近くに別のスターを設置しようとすると、発動しているように見えるが実際にはスターを生成できていない不具合を修正しました
- 階段や斜面でアストラのスターのターゲティングが不安定になる不具合を修正しました
- 選択中のエージェントを他のプレイヤーが確定した際に、選択可能なエージェントから除外されない不具合を修正しました
- サイファーの「スパイカメラ」をセージの「バリアオーブ」付近に配置すると、「バリアオーブ」が破壊される不具合を修正しました。トリックはお見通しです
- オーメンがアストラを観戦した後、オーメンのターゲット中の相違空間にアストラのマテリアルが使われることがある不具合を修正しました
- レイナとヨルが実体の無い状態で衰弱ダメージを受ける不具合を修正しました
その他
- アストラを観戦すると、オーメンの「ダークカヴァー」の位相空間マップがピンク色で表示されることがある問題を修正しました
コンペティティブ
- Actランクバッジが最高ランクでの勝利を順不同で表示する原因となっていた不具合を修正しました
- フレンドのキャリアを表示した際に、Actランクを非表示にする旨が書かれたボタンが表示される不具合を修正しました
- パーティーリーダーがカスタムゲームロビーから観戦者を追い出すことができなかった不具合を修正しました
- 直前のラウンドのバトルスコアが正しく表示されないことがある不具合を修正しました
ソーシャル
- 試合終了画面にAFKに対する警告が表示されなかった不具合を修正しました
- コミュニケーション制限が適用されている間はランクのキューに入れないことを知らせる説明メッセージを、制限を受けているプレイヤーが受信していなかった不具合を修正しました
- キュー制限を受けたプレイヤーが、ペナルティー後に再びランク戦の対戦待ちをできるようになるまでの時間を示すタイマーを追加しました
- チームのボイスチャットインジケーターが、ラウンドの終了時に表示されないことがある不具合を修正しました
- プレイヤーの報告メニューで、コメント欄に特殊文字や特定の句読点を入力できなかった不具合を修正しました
- Vanguardがチーターを検出したことで試合が終了した際に、無関係のプレイヤーがAFKを行ったとしてペナルティーを科されてしまう不具合を修正しました
- ご迷惑をおかけして申し訳ありません。この件で影響を受けたプレイヤーアカウントからペナルティーを取り下げました。