RiotGamesは9/22、『VALORANT』3.06パッチノートを公開しました。今回のパッチでは、イニシエイターのスカイ・KAY/Oのアビリティについて動作時間やコストに調整が入ったほか、ジェットに関してもクラウドバーストのスタック数やブレードストームの仕様にアップデートが行われています。
そのほか、パッチ内では「ブリーズ」を除く全マップにて改修が実施。サイト内に設置されているグリーンボックスにて一部弾丸が貫通しないように変更されています。
Jett steps on the balance scales for an adjustment, two of our Initiators get some tweaks, and five maps get a few stronger crates. Fracture also enters Competitive queue!
Read Patch Notes 3.06: https://t.co/0DxJKmpRYY pic.twitter.com/KsAG65XPpm
— VALORANT (@PlayVALORANT) September 21, 2021
※以下、公式サイトより引用
今回のバランス調整は2名のイニシエーター、スカイとKAY/Oが対象です。スカイはフラッシュ直後の動きがそこそこ速く、また「シーカー」の発動もしやすかったため、少々活躍しすぎていました。そこで少しだけ速度を下げ、アルティメットのコストを上げています。KAY/Oについては、「フラッシュ/ドライブ」の投げ動作を相手から隠しやすくしています。
そしてジェットについてですが…簡潔にお伝えすると、今回の変更は「ブレードストーム」のプライマリ射撃を最大限に活かせるようにしつつ、オルト射撃に統一化されたダメージルールを設けることを目的としています。加えて、スモークのチャージも1つ少なくなったので、賢い選択をする必要があります。
また、5つのマップに頑丈な箱が配置されましたことで、アタッカーにとってはスパイク設置時の防壁が増え、ディフェンダーとしてもより安全なポジショニングが可能になっています。
エージェントのアップデート
スカイ
私たちは、スカイが自身のフラッシュをどんどん有効活用できている様子を嬉しく思っていました。しかし近頃、そのせいで特定の条件においてスカイが有利になりすぎている印象を受けています。今回、解除時間が増加したことにより、スカイは以前のような速度で「ガイディングライト」のフラッシュを利用しづらくなりました。つまり、チームの連携や他の種類のフラッシュがより重要になったということです。
また、発動までの時間も延長しました。この変更は、イニシエーターとしてのメインツールを弱体化しすぎることなく、敵がフラッシュに対処するための時間を、若干長く設けることを目的としています。加えて、プレイヤーがスカイの扱いに慣れるほど、アルティメットの発動頻度と有効性が高まることが確認されています。このアビリティーの偵察性能と影響力を考えると、コスト7のアルティメットとして分類するのが適切かと思います。
- ガイディングライト(E)
- 「ガイディングライト」の飛翔物を発射または操作した後の解除時間を延長:0.5秒→0.75秒
- フラッシュの発動から発光し始めるまで溜め時間を延長:0.25秒→0.3秒 シーカー(X)
- シーカー(X)
- コストが上昇:6→7
KAY/O
KAY/Oを実装した際、大きな疑問が2つありました。「イニシエートする際に、抑制効果はどれほどの強みになるのか?」、そして「普通のフラッシュバンは、VALORANTにおける他のフラッシュと対等の存在になるのか?」という疑問です。私たちは、フラッシュの使い方を試行錯誤できるこのアビリティーこそ、KAY/Oの強みになると考えていました。しかし、投射物の描写に重きを置きすぎてしまい、それが成功の妨げとなっていました。
今回の変更によって、フラッシュの投げ方を試行錯誤してみる甲斐がもっと生まれるかと思います。アルティメットについては有用性の基線値を引き上げられるよう、抑制時間を延長して、設置サイトにおいて確実に活用できるようにしました。
- フラッシュ/ドライブ
- 予備動作時間を短縮:0.5秒→0.3秒
- 右クリックで投射時の予備動作時間を短縮:1秒→0.3秒
- 空中にある状態の投射物に付属していたオーディオを削除
- ヌル/コマンド
- ダウン後もパルスの発生が止まらないように
ジェット
- クラウドバースト – チャージ数が減少:3→2
- ジェットはスモークのチャージ数が多すぎると思います。そしてチャージ数の多さが、いつでも気軽にスモークで危機を回避したり、考えなしにスモークを乱射したりする要因になっているように感じました。
- 今回のチャージ数減少により、プレイヤーはスモークの使いどころ──通行の難所に配置するのか、ダッシュを隠すのに利用するのか、はたまたワンウェイ(自分だけが一方的に相手を見られる状況)を生み出すのに使うのか…などについて、より戦術的な選択を迫られることでしょう。
- ブレードストーム – 右クリック/オルト射撃によるキルで、投げナイフが補充されないように
- リチャージを廃止することで、ジェットメインのプレイヤーには「ブレードストーム」を維持できるようナイフ1本ずつでのキルをもっと活用し、ジェットの醍醐味である高精度のプレイに取り組んでもらいたいと考えました。
- ローリスク・ローリターンなバースト射撃という選択肢は残しつつ、高い技術を求められるプライマリ射撃でのキルを狙ってもらいたいと思っています。
- ブレードストーム – 右クリック/オルト射撃ダメージの変更が取り消され、ダメージと倍率は左クリックのものを反映するように
- ジェットの右クリックはかなり予測が難しく、左クリックとは異なるダメージルールになっているのは、ややこしいと感じました。今回の変更により、2つの射撃方法の仕組みに統一感が生まれ、連続キルではなくシングルキルを狙う判断に切り替えた際、予測が立てやすくなったはずです。
マップのアップデート
フラクチャー
- ジェネレーター/カンティーンエリアへのトンネルは弾丸が貫通しないように(つまり、壁抜き不可になります)
- Bサイトにある箱の内ひとつは弾丸が貫通しないように
- この変更で、リスキーながら非常に強力なオプションを残しつつも、アタッカーがより安全な設置を行えるようになりました。
アイスボックス
- アタッカーにより安全な設置オプションを用意できるよう、Bサイトに積まれている箱の内ひとつは弾丸が貫通しないように
ヘイヴン
- アタッカーにより安全な設置オプションを用意できるよう、Cサイトに積まれている箱の内ひとつは弾丸が貫通しないように
アセント
- ディフェンダーがサイト内でより安全なポジショニングをできるよう、Aサイトにある箱の内ひとつは弾丸が貫通しないように
バインド
- アタッカーにより安全な設置オプションを用意できるよう、Aサイトに積まれた箱の内ひとつは弾丸が貫通しないように
ゲームシステムのアップデート
- パブリックベータ環境(PBE)を利用しているプレイヤーは、ライブとPBEの設定が分けられ、二つの環境を行き来しても設定がリセットされないように
不具合修正
マップ
- 「アイスボックス」のミニマップと視界を示すコーンが、コールアウト「Bイエロー」付近で正常に表示されるよう修正
ソーシャル
- デスマッチでAFK(離席行為)をしたプレイヤーに、ペナルティーが付与されるよう修正
- ご不便をおかけしました!ペナルティーは元通りになっているはずです。