【VALORANT】ピック率から見るVCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík。去年のChampionsと武器の使用率比較も添えて【ヴァロラント】

RiotGames主催にてアイスランドのレイキャビクで開催された本年度初のマスターズ『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』。本大会は4/10~24までの約2週間に渡って行われ、日本からは代表としてZETA DIVISIONが出場しました。惜しくもLOWER FINALにて北米代表のOptic Gamingに敗れたものの、世界ベスト3という快挙を達成しています。

その後、グランドファイナルにてZETA DIVISIONを破ったOptic Gamingとブラジル代表のLOUDがBO5で激突。第1マップ-アセント13-9、第2マップ-バインド14-12、第3マップ-ブリーズ15-13と、2度のオーバータイムを制しOptic Gamingが見事『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』優勝を果たしています。

さて、本年度最初の国際試合が終わり、VALORANTユーザーの次の関心といえばエージェントの採用率。『いまのメタは何なのか』『どのマップで何のエージェントが強いのか』気になるところだと思います。ということで、今回のエントリーでは「THESPIKE.gg」と「VLR.gg」にて公開されているデータをもとに各エージェントの採用率をピックアップ。併せて去年のChampionsとの武器使用率の比較についても紹介していきます。

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※直近の国内シーンのピック率についてはコチラから

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目次

【VALORANT】ピック率から見るVCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík。去年のChampionsと武器の使用率比較も添えて【ヴァロラント】

全体の数値

一位:ジェット

『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』にて最もピックされたのは、毎度お馴染み最強デュエリストのジェット。アップドラフトに、ブリンクに、スモークに、クナイにと汎用性の高いスキル構成に加えて、一撃必殺のオペレーターと組み合わさったときの性能は凶悪の一言。今大会でもその能力の高さを遺憾なく発揮していました。

マップ別のピック率を確認していくと、アセント・ブリーズではピック率100%を記録しているほか、続いてヘイヴン・アイスボックスでも80%以上をキープ。そのほか、スプリット・フラクチャーにおいても40%近い数字となっており、オールラウンドに活躍可能なポテンシャルの高さを伺わせる内容となっています。

ただし、これだけ多くのマップで積極的にピックされているジェットであってもバインドに限ってはピック率0%というスコアに。同マップのピックに限り、より適正の高いレイズ(※バインドのピック率100%)に軍配が上がる結果で終わっています。次回パッチでテイルウィンドのナーフが予定されていることもあり、この数値がどう変わっていくのか今後も要注目なエージェントです。

FRACTURE-フラクチャー

BIND-バインド

二位:ソーヴァ

こちらもお馴染みの顔ぶれ最強イニシエイターのソーヴァが『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』ピック率二位をマーク。ドローンとリコンによる高い索敵性能に加えて、設置妨害や足止めとして使用可能なショックボルトとハンターズフューリーといった強力なスキルを所有しており、今大会でも相変わらず人気エージェントとして活躍していました。

アセント・アイスボックス・ブリーズについてはピック率100%を記録。しかし、意外にもその他のマップについては20%以下となっており、他のイニシエーターと住みわけが明確に進んでいることが伺えます。また、特に注目すべき点として直近の国内シーン「VCT 2022 Japan Stage1 Challengers Playoffs」では40%近い数値だったバインドが8%に低下しており、同マップについても今後採用される機会が減っていくかもしれません。ソーヴァについては、ジェットと同様にepisode4 act3にてナーフも予定されています。

BIND-バインド

三位:ヴァイパー

『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』で最も使用されたコントローラーとしてヴァイパーがランクイン。得意のアイスボックス・ブリーズでピック率100%をマークしたほか、コントローラ2枚構成がメタになりつつあるバインドについても83%を記録するなど人気の高さが伺える結果となっています。

また、フラクチャーとスプリットにおいても40%以上のピック率となっており、汎用性の高いエージェントとして今後ますます活躍の場を広げていきそうです。なお、ヘイヴンとアセントのピック率については同じロールのオーメンに軍配が上がる結果に。

ASCENT-アセント

四位:チェンバー

センチネル枠のトップとしてチェンバーが四位に登場。万能警戒スキルのトレードマークによる防衛性能と、お手軽火力スキルのヘッドハンターとツール・ド・フォース。さらに、ジェット並みのワンピック性能を可能にするランデブーを所持という至れり尽くせりっぷり。強力なスキル構成で『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』では人気エージェントとして急上昇しました。

個別のピック率はブリーズの100%を筆頭にフラクチャー81%・アイスボックス58%・バインド42%・ヘイヴン33%・アセント25%・スプリット15%という結果に。上で紹介したエージェントと異なりピック率0%のマップが一切無く、どのマップでもこなす汎用性の高さが見られる内容となっています。

五位:セージ

sage-banner.png

同じロールのセージがチェンバーと僅差で『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』のピック率五位にランクイン。今大会では主に、アイスボックスとスプリットにおいてピック率90%以上を記録しているほか、バインドについても33%と比較的高い数値をマーク。その他アセントでG2とXERXIAが、フラクチャーでNiPとXERXIAとKRUがセージを採用していたこともあり、両マップについてもピック率が10%以上となっています。

FRACTURE-フラクチャー

六位:オーメン

『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』のピック率6位となったのは全体のピック率38%を記録したオーメン。VALORANTリリースから常に高いスコアをマークしているアセントの79%を筆頭に、ヘイヴン78%・スプリット50%と3マップで積極的にピックされているのが分かります。そのほか、バインド・アイスボックスについても一部のチームで採用があったものの、両マップについては同ロールのブリムストーンやヴァイパーに席を譲る機会が多い結果となっています。

BIND-バインド

ICEBOX-アイスボックス

七位:KAY/O

KAYO.png

『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』の初戦でZETA DIVISIONをボコボコにしたDRXのリーサルウェポンが全体のピック率33%で七位に登場。最も多く採用されたのはブリーズでピック率83%をマーク、続いてアセント71%・悪夢のアイスボックス38%・フラクチャー31%という結果に。特に高いスコアとなっているブリーズとアセントについては、ソーヴァとKAY/Oのダブル・イニシエーター採用が非常に強力なメタ構成となっており高いピック率の要因となっています。次回パッチでソーヴァに弱体が入ることや、新たなイニシエーターであるフェイドの登場によってどのような変化が起こるのか、今後の動向が楽しみなエージェントです。

BREEZE-ブリーズ

八位:スカイ

V_AGENTS_587x900_ALL_Skye_Banner.png

全体のピック率32.5%で同じくイニシエーターのスカイがKAY/Oと僅差で八位にランクイン。主なピックマップは100%採用のバインド・78%のヘイヴン・45%のスプリットの3つとなっており、イニシエーターで最もピック率が高いソーヴァが採用されていないマップで高い数値を記録しています。そのほか、アセントとブリーズにおいてもDRXがスカイを採用していたことにより、ピック率が10%以上を越える結果に。

SPLIT-スプリット

九位:ブリーチ

さらに続けて第九位にランクインしたのは同じくイニシエーターのブリーチ。『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』における全体のピック率は30%。個別に見ていくとフラクチャーにて93%・ヘイヴン67%・スプリット35%と3マップで積極的に採用されていたほか、バインドについてもPaper Rexがピックしていたことから17%というスコアに。上位トップ10の中にイニシエーターが最多4枠ランクインしており、現在の競技シーンにおいて同ロールの比重の高さが見て取れる結果となっています。

HAVEN-ヘイヴン

十位:レイズ

raze-banner.png『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』ピック率トップのジェットに続くデュリストとしてレイズが第十位に登場。全体のピック率は28%。バインドでのピック率が100%と非常に高い数値を記録しているほか、お馴染みのスプリットで80%・フラクチャー38%という最終結果に。直近の国内シーンでは、フラクチャーについても70%後半と非常に多くの採用が見られていましたが、国際試合となる今大会ではZETA・LOUD・Fnaticのみのピックに留まったため控えめなスコアの要因となっています。

FRACTURE-フラクチャー

十一位:キルジョイ

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全体のピック率27%と僅差でがキルジョイが十一位に。ピック率はアセント75%・ヘイヴン50%・アイスボックス17%・スプリット5%となっています。

十二位:アストラ

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昨年までコントローラーとして圧倒的な強さを見せていたアストラですが、やはり国際大会でもピック率が大幅にダウン。『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』ではピック率十二位という結果に終わっています。ピック率はスプリット50%・バインド33%・フラクチャー31%・ヘイヴン22%・アセント17%。最も数値が高いスプリットではZETA・Optic・DRX・Liquidの4チームが採用していました。

十三位:ブリムストーン

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フラクチャーでのピック率が68%と最も高く、続いてバインドが50%と2マップにおいて高いピック率を記録しているものの、他のマップについては採用を見送られる結果に。

十四位:サイファー

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全体のピック率は12.5%。スプリット40%・フラクチャー19%・スプリット25%・ヘイヴン17%・アセント4%と、直近の国内シーンと同様に全く試合で採用されていなかったわけではないものの、他のセンチネルに比べると厳しい数値で終わっています。

十五位:ネオン

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ネオンっていうかVictor。

十六位:レイナ

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『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』ではヘイヴンでPaper Rex、アイスボックスでNiPがピックしたのみ。

十七位:ヨル

Yoru-banner.png

バインドでPaper Rexがピック。

圏外:マスターズで一度も銃を持たなかったエージェント

よしっ

武器の使用率

VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík

VCT 2021 Champions Berlin

『VCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík』にて最も使用された武器はヴァンダル。統計を確認すると二番目に多く使われているファントムの2倍以上の差をつける結果に。エージェントごとのStatsについても、モク抜きの機会が多いコントローラーを含め全てヴァンダルが最多使用武器となっています。

また、昨年12月に開催された『VCT 2021 Champions Berlin』のデータと見比べてもヴァンダルの使用率が著しく伸びており、以前から使用率が高い国内だけに留まらず、競技全体で同武器を使用するプレイヤーが増加傾向にあることが分かります。

ということで、以上『ピック率から見るVCT 2022 Masters Stage 1 Reykjavík。去年のChampionsと武器の使用率比較も添えて』でした。ヴァロラントは使用キャラクターが多く、どのマップで何を使えばいいのか迷いがち。今回のエントリーが普段のランクマッチやフレンドと遊ぶ際のピックの参考になれば幸いです。

また、記事内でも触れた通り次回パッチにてピック率上位のジェットとソーヴァの弱体、さらには新イニシエーターのフェイドの追加と、またメタ構成が変わりそうなのでそちらも非常に楽しみです。

ではまた ノシ。


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この記事を書いた人

キャリア系メディアでライターとして勤務後、2017年よりフリーランス。学生向け新卒メディアの取材を経験したのち、現在は趣味のゲームを題材にブログを管理・運営しています。

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