『Diablo IV』シーズン1事前パッチ1.1.0aを配信開始。ユニークアイテムの追加/新たな力の化身/各クラスのバランス調整など多数の要素を実装

Blizzard Entertainmentは7月19日、『Diablo IV』の最新パッチ1.1.0aを配信した。シーズン1:厄災のマリグナントに関する内容をはじめ、新規ユニーク&レジェンダリー化身の追加、各クラスのバランス調整などアップデートが行われている。

『Diablo IV』は大人気ハクスラシリーズのナンバリングタイトルとして約10年ぶりに登場した最新作だ。前作から50年後の世界を舞台に、サンクチュアリの創造主’リリスが帰還し、天使・悪魔・人間の壮絶な戦いが再び繰り広げられる。長年ファンから支持されてきたハクスラをベースに、本作ではオープンワールド・オンラインなどトレンドを取り入れ大幅にアップグレード。グラフィックやシナリオについても、前作を遥かに凌ぐクオリティを実現している。プレイヤーからの評価も予々良好で、先日には同社史上最速で売れたゲームであることも報告された。

そんな同作初のシーズン:厄災のマリグナント開始まで残り2日と迫るなか、『Diablo IV』最新パッチである1.1.0aの配信が昨晩行われた。今回のアップデートでは、6つの新規ユニークアイテムと7つのレジェンダリー化身が追加。どのアイテムも各クラスの可能性を広げる強力なアイテムとなっている。まもなく始まる新シーズンにて、これらのアイテムを使った強力なビルドが生まれることはまず間違いないだろう。各アイテムの性能に関しては以下の通りだ。

全般
ライカンダーの槍、アハヴァリオン(稀有なユニーク杖 – ワールドティアIV):エリートモンスターを倒した後、10~20秒間、ランダムな祭壇効果を得る。この効果が発動するのは30秒に1回のみ。
開発者メモ:「ライカンダーの槍、アハヴァリオン」は極めて希少なドロップアイテムです。皆さんが、地獄界からこのアイテムを奪還できるだけの幸運の持ち主であることを祈ります。

バーバリアン
アズールラス(ユニーク剣):幸運の一撃 – コアスキルが最大20%の確率で敵を3秒間にわたり凍結させて0.75~1.5の冷気ダメージを与える。

ドルイド
フレッシュレンダー(ユニーク片手メイス):〈衰弱の咆哮〉と〈血の咆哮〉が付近の毒状態の敵に0.5~1.0のダメージを与える。

ネクロマンサー
無蓋の防壁(ユニーク盾):幸運の一撃 – 〈ボーンストーム〉を発動中、〈ボーンストーム〉の範囲外の敵に攻撃を命中させるたび、最大5~25%の確率でその敵の位置に追加の〈ボーンストーム〉を発生させる。発動中の生贄ボーナス1つごとにこの確率は25%上昇し、追加で発動できる〈ボーンストーム〉の総数は1増加する。

ローグ
イーグルホーン(ユニーク弓):〈貫通射撃〉が30~80%の確率で壁や背景で跳ね返る矢を放つ。敵を背後から〈貫通射撃〉すると敵を3秒間、脆弱状態にする。

ソーサラー
ジ・オキュラス(ユニークワンド):コストなしで〈テレポート〉のエンチャントメント効果を得る。〈テレポート〉のエンチャントメントを使って回避すると、ランダムな場所へ移転する。
開発者メモ:ユニーク・アイテムの「アズールラス」と「フレッシュレンダー」は、アイテムパワーに応じて変動する一定量のダメージ効果を持ちます。例:アイテムパワーが820の場合、「アズールラス」は3359~6718のダメージを与えます。
7種類の新たなレジェンダリーの化身

全般
剛勇(汎用の化身):近距離に敵が5体以上いる場合、それらの敵を2~4秒間スタンする。この効果は20秒に1回のみ発生する。
クレイヴェン(機動力の化身):スロウまたは冷気状態の敵から遠ざかる際、移動速度が20~40%上昇する。

バーバリアン
祖霊の力満ちし(攻撃の化身):〈チャージ〉が4人の古の民を呼び出す。古の民は同じく〈チャージ〉して、50~100%の通常ダメージを与える。

ドルイド
地底の(攻撃の化身):〈有毒なる蔦〉のアクティブ効果が使用者の周囲に円形の〈地滑り〉を発生させる。土スキルは毒状態の敵に10~20%増加したダメージを与える。

ネクロマンサー
命吸う羽軸(攻撃の化身):〈ブラッドランス〉を使用すると血のオーブを消費して、血のオーブからもランスを召喚する。追加の〈ブラッドランス〉はそれぞれ20~50%の通常ダメージを与え、ランスが当たっていない敵を優先的に標的にする。

ローグ
有毒なる切っ先(攻撃の化身):3回使用するたびに〈串刺し〉が〈毒の注入〉状態になり、効果が通常の100~150%になる。

ソーサラー
焼き尽くす護り(攻撃の化身):200~100マナ消費後、次の〈ファイアウォール〉をコストなしで使用でき、向かってくる小型飛翔体を破壊する。

これらの新規アイテム追加にあわせて、アップデートでは各クラスに関する調整も入っている。なかでも「猛る狂戦士の化身」「頭蓋砕きの化身」「貧血の化身」を組み合わせてることで、破格のダメージを叩き出していたバーバリアンのビルドに関して下方修正が入っている。これまで同ビルドを使っていたプレイヤーは確実に弱体を実感できるレベルなので、新たなビルドや別のクラスに乗り換えるなど検討しておきたい。同クラスに限った話ではないが、脆弱ダメージやクリティカルダメージなど重要なステータスに関しても軒並みナーフされているため、既存のビルドを維持することが難しくなっている。

また、バーバリアンに関する調整はこれだけ留まらず、「祖霊の木霊の化身」により〈古の大槌〉に付与された衝撃波のダメージが異常に上昇する現象に関しても、本パッチで不具合として修正済みだ。今回の修正について開発からの意図が添えられており、『この調整は、〈古の大槌〉ビルドのバーバリアンにとって大幅なナーフになることは理解していますが、その強さが一部バグに由来している状況は好ましくありません。』とのこと。バグ由来のビルドについては、今後も積極的に修正されものとしてプレイヤーも見ていた方が良いだろう。

ゲームプレイ

バーバリアン
バーバリアンのクラスクエスト「戦闘の達人」で倒すべき敵の数が表示されなかった不具合を修正しました。
〈ウォークライ〉を連発したときに〈鋼鉄の大渦〉を4回以上使用できていた不具合を修正しました。
「猛る狂戦士の化身」、「頭蓋砕きの化身」、「貧血の化身」の蓄積によって大量のダメージを与えることができていた不具合を修正しました。
「祖霊の木霊の化身」により〈古の大槌〉に付与される衝撃波の端の部分が、意図したよりも遥かに大きなダメージを与えいていた不具合を修正しました。
開発者メモ:この調整は、〈古の大槌〉ビルドのバーバリアンにとって大幅なナーフになることは理解していますが、その強さが一部バグに由来している状況は好ましくありません。

ドルイド
土スキルと〈大地の怒り〉スキルがオーバーパワーバフを2つ同時に消費していた不具合を修正しました。
「ナイトハウラーの化身」による〈血の咆哮〉へのボーナス効果が、使い魔の狼には2回付与され、鴉にはまったく付与されていなかった不具合を修正しました。
パッシブの「野獣の怒り」に追加でポイントを割り振ったときに、蓄積数が正しく更新されなかった不具合を修正しました。
「飽くなき怒気」による自動的変身が、重要パッシブの〈全き人熊〉の一貫した発動を妨げていた不具合を修正しました。
街の中にいるときに〈大地の怒り(強化)〉のバフが自動的に除去されなかった不具合を修正しました。
「嵐を追う者の化身」により発生した、追跡効果のある竜巻がダメージを与えていなかった不具合を修正しました。
〈鴉の群れ〉の強化後にパッシブダメージが増加していなかった不具合を修正しました。
敵の非常に近くに立っていると、〈狼の毒牙〉がダメージを与えなかった不具合を修正しました。
「嵐爪を持つ者が携えし化身」によって〈切り裂き〉が大量のダメージを与えることができていた不具合を修正しました。

ネクロマンサー
ネクロマンサーが骨董商人からダガーを手に入れられなかった不具合を修正しました。
街の中でネクロマンサーのミニオンへのライフボーナスが無効化されていた不具合を修正しました。
ネクロマンサーがエリートモンスターからの「冷たき風」を通過する形で〈ボーンスピア〉を使用した際に、生成される分身の数が増えていた不具合を修正しました。
〈ボーンスピア(強化)〉が不規則な動きの原因となっていた不具合を修正しました。
既にクールダウン中の〈ブラッドミスト〉をキャンセルしたときに、即座に再使用されていた不具合を修正しました。

ローグ
標的が倒されていると、〈シャドウステップ〉が「尋常ならざる背信の化身」を発動させなかった不具合を修正しました。
PvPプレイにおいて、〈貫通射撃(発展)〉によりほかのプレイヤーがノックダウンされなかった不具合を修正しました。
〈ツイストブレード〉が「膨張した邪死体」を倒した場合にブレードが戻ってこなかった不具合を修正しました。
コントローラーを使用して敵を標的にしていると、〈ダッシュ〉スキルで通常の距離を移動できていなかった不具合を修正しました。
パラゴン・ノード「不気味な報酬」が不適切に耐性ボーナスを付与していた不具合を修正しました。
〈速射〉の追加の矢のVFXが不規則な挙動をしていた不具合を修正しました。
〈一斉射撃(改良)〉を使用しているローグプレイヤーに、「覚醒したグリフストーン」が出現しなかった不具合を修正しました。

ソーサラー
〈ファイアボルト〉のエンチャントメント効果が重要パッシブの〈燃焼〉に付与されなかった不具合を修正しました。
「元素の加護」により生成されたパッシブ効果の蓄積数が、予期せず部分的にリセットされていた不具合を修正しました。
〈ディープフリーズ〉の使用が、〈アイスシャード〉のエンチャントメント効果の発動を妨げていた不具合を修正しました。
「支配の化身」のダメージボーナスが、よろめき状態のボスに対して3回付与されていた不具合を修正しました。
両手用武器またはアミュレット上で、「重力の化身」が実際よりも弱く表示されていた不具合を修正しました。
エンチャントメント効果の〈チェインライトニング〉に視覚的な跳飛ボーナスが表示されておらず、また予期せずボーナスが消えることがあった不具合を修正しました。
一貫した毎秒のマナ消費量に加えて、〈インシネレート〉が使用時に30マナを消費していた不具合を修正しました。〈インシネレート〉は正しく連続発動の毎秒のマナのみを消費するようになりました。

『Diablo IV』シーズン1:厄災のマリグナントは7月21日に開始。パッチ1.1.0aの適用以降、最も進行しているキャラクターでログインすることで、キャンペーンのスキップや名声値といった、引き継ぎ可能な要素に関するプログレッションをシーズンキャラでも共有できるようになる。初日からスムーズに遊びたい場合は今のうちに済ませておくのがオススメだ。

シーズンの引き継ぎ要素については過去にブログで紹介しているので良かったら参考にして欲しい。今回のパッチノート全文についてはコチラから。『Diablo IV』は全世界にて好評発売中。対応プラットフォームはPC・Xbox Series X|S・Xbox One・PlayStation 5・PlayStation 4となっている。

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この記事を書いた人

キャリア系メディアでライターとして勤務後、2017年よりフリーランス。学生向け新卒メディアの取材を経験したのち、現在は趣味のゲームを題材にブログを管理・運営しています。

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