『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について、任天堂が公式アートブックのリーク者を対象に情報開示をDiscordに求めていることが明らかになった。4月10日付で海外メディアのKotakuやIGNが報じている。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は任天堂が開発・販売を手がけるゼルダの伝説シリーズの最新作。発売以降、シリーズ屈指の人気作として台頭している『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編として、来月に発売を控える話題のゲームタイトルだ。今作は広大な大地と空の冒険、そして「スクラビルド」や「ウルトラハンド」といった新たなアクションを備えており、発売前から前作を超えるタイトルとして期待されている。
すでに大きな話題を集めている本作だが、ゲーマーからの視線が熱すぎるが故によからぬ出来事も発生している。記事によると2月19日にとあるDiscordサーバーにて、Julien#2743というユーザーがコレクターズエディションに同梱される公式アートブックのデータをリークしたとのこと。データは全200ページ以上にのぼり、スキャン可能な状態であったことも明らかになっている。
当然のことながら、アートブックには『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』に関する、ゲームの美術やデザインに関する情報が収録されており、ファン待望のアイテムであると同時にネタバレを含むコンテンツだ。この事態を重く受け止め、任天堂の弁護士は流出の原因となるサーバーを特定し、2月21日にはDiscord側に連絡。翌日にはサーバー全体の削除を要求している。
そして今月に入り現地時間の4月4日、カリフォルニア州北部地方裁判所にJulien#2743に対して、著作権侵害の情報開示を求めるDMCA召喚状を提出したとのこと。任天堂は過去にも弁護士を派遣しリークしたネットユーザーの特定を行なっており、そのときは2年後に15万ドルの違約金を支払わせ和解している。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は5月12日に発売予定。対応プラットフォームはニンテンドースイッチ。