10月25日、『The Last of Us Part II』のディレクターであるNeil Druckmann氏より、同作の発売日が延期となったことが発表されました。本アナウンスはPlayStation.Blogにて明かされ、『最高水準の品質に仕上げるため』という理由が語られています。今から1か月前に放送された「State of Play」にて、2020年2月21日という発売日が発表された『The Last of Us Part II』。しかし、このたび発売日が延期され2020年5月29日に変更となりました。
また、『最高水準の品質に仕上げるため』という理由と関連するように、以前から予定されていたマルチプレイコンテンツについても先日キャンセルが発表。このことからも、シングルプレイに特化し品質を向上させる意図が感じられます。発売日の発表からわずか1か月での延期発表には驚きましたが、『開発の初期段階から、私たちは、本作がNaughty Dog(ノーティードッグ)の35年にわたる歴史の中でもっとも野心的かつもっとも長いゲームになると確信していました』とコメントがある通り、本作は同社にとっても節目となる意欲作、来年5月まで首を長くしながら待ちたいと思います。
以下、PlayStation.BlogよりDruckmann氏の文面を掲載。
ファンの皆様へ
皆様こんにちは。単刀直入に本題をお伝えいたしますが、『The Last of Us Part II』の発売日を2020年5月29日(金)に変更させていただくこととなりました。
先月、メディアの皆さんにお集まりいただいて二時間以上のゲームプレイを体験していただき、同時に新しいストーリートレーラーの公開と発売日の発表など、本作の新情報をお届けいたしました。圧倒されるほどの非常にポジティブな反応をいただき、その反響を目にしたチーム一同にさらなる熱意をもたらしたことは申し上げるまでもありません。公開した箇所はゲームのほんの一部ではありましたが、何年もかけて取り組んできたことが皆様に受け入れられ、この上ない喜びを感じました。
しかし、ここ数週間ゲームを完成に向けてまとめていく中で、ゲーム全体をノーティードッグが目指す品質まで磨き上げるための十分な時間がなくなるという事態に直面しました。この時点でゲームの一部を妥協して完成させるのか、それとも開発期間を延ばすのか、我々には二つの選択肢がありました。そして我々は後者を選択しました。発売日の変更により、開発チームの過度な負荷を軽減しながら、すべての部分を納得のいく水準までに仕上げることができると判断したためです。
目指してきたものに妥協することなく本作を完成できることについて安堵する一方で、この状況を避けられなかったことについては非常に深刻に受け止めています。調整に必要な時間を予測できていればと思いますが、本作のサイズと目標が想定を上回ってしまいました。楽しみにしてくださっていた皆様を落胆させてしまったことを申し訳なく思い、ここにお詫び申し上げます。
『The Last of Us Part II』がノーティードッグ全員の目指してきた通りの作品に、そして最高水準の品質を持つ作品になるよう、この時間を使って取り組んでまいります。
これまでもお待たせしておきながら、さらに数か月お待ちいただくことについては、大変不本意なことではありますが、皆様からのご理解とご支援に感謝しています。
来年5月に、『The Last of Us Part II』でエリーとの旅路をお届けいたします。